3大プロジェクト構想で導く 埼玉成功モデルの全国発信
埼玉県が、元気だ。企業の埼玉への工場進出、本社移転も多く、銀行の貸出残高でも急成長している。3大プロジェクトを掲げ、施策効果の数値化から成功を導いている上田知事に、今後の埼玉づくりへの構想を聞いた。
生産年齢人口低下による経済の縮小にウーマノミクスで歯止め
―地域活性化で斬新な施策を展開されています。
日本の生産年齢人口の推移は、高齢化・人口減少を反映し、1995年の8716万人をピークに、2010年には8103万人まで減っています。GDPは、この動きにほぼ沿って推移しています。日本の現状の中での打開策を考えると、女性の稼働力を強化する、という方法が考えられます。女性の企画力、実践力、検査能力、注意深さは男性と比べても非常に優れており、このことを社会に活かさない手はありません。これまで祖父母の助けを借りられない女性は、家庭を支えるために仕事を辞めるほかない状況でした。そこで子育て支援や女性の就業支援により経済を活性化させることをウーマノミクスと称して施策を展開しています。
―再生可能エネルギー利用も大きく掲げています。
晴天率日本一の埼玉県でできる再生可能エネルギーについては注力していきます。住宅屋根、圏央道周辺の工場・倉庫屋根を利用しない手はありません。一方で埼玉県には休耕田はほとんどないため、一部で指摘されている「電田プロジェクト」のような農地に太陽光発電を設置する手段は適しません。地域に合ったエネルギー政策を進めていきたいと考えています。そこで「埼玉エコタウンプロジェクト」を展開しています。
日本の縮図、埼玉から全国へ健康長寿施策を発信する
―そして健康長寿。今後の日本には切っても切り離せない施策です。
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