サッポロブランド再生へ。想像力=アイデアを重視

札幌の街の土台を築いた札幌オリンピックから40年。国内トップのブランド力を誇る札幌市が、今後の展開へ向けてさらなるプロモート戦略をスタートさせている。上田市長の狙いを探った。

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『さっぽろオータムフェスト2012 』
(大通公園で開催)。
開催5回目、来場者は100万人を超える

「人口減少社会への突入、それから、世界の社会経済情勢の変化の中で、大量消費の時代と右肩上がりの経済成長時代の考え方を見直すということが求められているというふうに考え、そのことを念頭に置いた戦略。東日本大震災以降は、特に経済一辺倒ではない価値観というものが重要になった」―魅力都市さっぽろシティプロモート戦略について、札幌市・上田文雄市長はそう語る。

シティプロモートの目指すゴールは「笑顔になれる街」。そのゴールに向かうために、「魅力を再発見する」「魅力を味わい発信する」「魅力を創造する」の3つの基本方針を軸に戦略を策定。「札幌市の各事業に同じ方向性を持って取り組む」と市長が語る通り、2011年以降、同戦略は札幌市の施策の核となっている。キャッチフレーズは「SAPP‿RO(サッポロスマイル)」。

「重点分野として、『MICE』(ミーディング、インセンティブの研修、国際会議、イベント)『映画・コンテンツ』『食』、そして『滞在期間の拡大』『創造的な活動による都心活性化』の5つの分野を設定した。民間事業者、NPOなどとも連携を図り、産学官で役割分担をしながら取り組んでいく」(上田市長)。

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