サッポロビールが仕掛ける「ビールのまち」構想

サッポロビールと札幌市による「ビールのまち さっぽろ」プロジェクトが今年6月から始動。その狙いと取り組みについて、北海道本社代表の泉山利彦氏に話を聞いた。

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札幌市とパートナー協定を締結

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サッポロビールと札幌市は、2008年12月に「さっぽろまちづくりパートナー協定」を締結。その一環として、今年6月から「ビールでまちづくりさっぽろ」プロジェクトを始動した。「札幌市は日本人が造った日本のビール発祥の地。国内で唯一のビール博物館やビールの歴史を今に伝える建造物は北海道遺産にも指定され、貴重な観光資源になっています。開拓のシンボル『五稜星』が札幌市の記章と当社のロゴマークに使用されていることからも分かる通り、札幌とビールは切っても切れない関係にあるのです」

1876(明治9)年に誕生した開拓使麦酒醸造所は、サッポロビールの前身にあたる。今回のプロジェクトは同社側から札幌市に提案。国内外に向けて、「ビールのまちさっぽろ」という新たなブランドを共に発信していく。根本にあるのは「ふるさとのために何ができるだろう?」という、同社のキャッチフレーズそのものの考え方だ。具体的には「オータムビアフェスト」(9月22日~24日)の開催や、「ビール検定(びあけん)」の実施、「さっぽろビア憲章」の策定など、さまざまな取り組みがスタートしている。

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