進化するスマートロック、民泊やシェアハウスを支える

すでに数千台が販売されている、世界初の後付型スマートロック「Akerun」。セキュリティを高めるだけでなく、鍵の遠隔操作などの機能によって、場所の運用・管理を大きく変えている。「鍵」が、これからの場所のあり方を左右する。

スマートロック「Akerun(アケルン)」は、スマートフォンやガラケーで開錠・施錠できるほか、ネット経由での鍵の開閉や、入退室の状況確認が簡単にできる

遊休不動産の増加は、どのようなビジネスにチャンスをもたらすのか。中古物件のリノベーションや空きスペースのシェアリングなどが、すぐに思いつくビジネスだろう。

実は、普段何気なく使っている「鍵」というプロダクトも、大きな可能性を秘めている。

例えば、貸し会議室が集まったビルなら、受付に一人いれば、それで利用者の入退室を管理できる。しかし、まちに点在する空き物件や貸しスペースを管理する場合、その1件1件に管理者を常駐させるのは難しい。

そのとき、鍵を遠隔からコントロールできたら、どうなるか。決められた時間にだけ、利用者がそのスペースを使えるようにしたり、履歴を管理することで、清掃会社の人が何時から何時までそこにいたのかを把握するのも簡単になる。それは、旅行者に住居や空き室を貸す「民泊」などのビジネスを下支えするシステムになる。

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