2021年4月号
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M&Aによる事業革新

潜在力を開花させよ ラグジュアリーブランドに学ぶM&A活用

長沢 伸也(早稲田大学教授)

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LVMHによるブルガリやティファニー買収のようなラグジュアリーブランドのM&Aでは、歴史の価値やシナジー効果、そして将来の「伸びしろ」が重視される傾向がある。その手法は、業績が低迷している日本の製造業、特に伝統・地場産業にも示唆を与えるものだ。

長沢 伸也(早稲田大学ビジネススクール[大学院経営管理研究科]教授)

フランスの高級ブランド、LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH)グループは2021年1月、米宝飾品大手のティファニー買収を完了した。ティファニーは高級ブランドとして高い知名度を誇るが、近年は業績が低迷していた。LVMHは買収に積極的なことで有名だ。2011年には、日本でも有名なイタリアの宝飾ブランド、ブルガリを買収し、ブルガリはその後、業績を伸ばしている。

コングロマリットのシナジー活用
歴史の価値をM&Aも

「LVMHが買収を行う際、しばしばその価格は世間で『高過ぎる』と受け止められます。しかし、LVMHの考え方は、買収後のシナジー効果や潜在成長力を見込めば、決して高くないというものです。今回のティファニー買収は、途中で総額が引き下げられて158億ドルになったものの、LVMH最大の買収となり注目を集めました」

表 LVMHによるブランドの買収

フランスに本社を置くLVMHは、欧米を中心に多くのブランド、テーラーや工房を傘下に収めてきた(出典:編集部作成)

 

早稲田大学ビジネススクール教授の長沢伸也氏は、こう解説する。通常のM&Aでは事業収益性や、新規事業立ち上げより即戦力になるといった点が重視される。一方、ラグジュアリーブランドのM&Aでは、買収後のシナジー効果や将来の「伸びしろ」がより重視される傾向がある。

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