2021年4月号
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サイバー文明の夜明け

DX時代の事業・サービスの設計に必須の知識「IDと認証」技術

國領 二郎(慶應義塾常任理事、慶應義塾大学総合政策学部教授)

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デジタル化による社会構造や規範の変化を“文明の転換”と捉えて新たな文明における経済や経営のあり方を考える本連載。今回はヒト・モノ・情報を追跡する技術の要の一つである認証技術を解説する。技術の理解は、DX時代の事業・サービスの設計に必須の基礎知識となりそうだ。

“認証”とはどういうことか?

センサー、ネットワーク、クラウド、プラットフォームなど、トレーサビリティを高める技術の発達について解説してきたが、そのシリーズの最後としてIDと認証の技術について語りたい。安心してトレーサビリティを活用するうえで必須の技術となってくる。

ID・認証技術のしくみを理解することは、これからの時代に新たな事業・サービスを生み出すための基礎知識となりつつある(イメージ画像)

読者の皆様も認証という言葉を見たり聞いたりされることが多いかと思う。しかし、実は言葉の使い方が混乱していて、多様な意味に使われているので要注意である。ややとっつきにくいのだが、今後のネット社会を考えるうえでとても重要なので少し解説させていただくことにしよう。

「広義の認証」の4要素

たとえば、子どものランドセルに防犯用のデバイスをつけて位置を追跡することで、登下校の見守りをするようなことを考えてみる。その防犯用のデバイスとモニタリングを行うデバイス双方が相手のことを認識し、情報交換をする信頼関係を作らなければならない。そのために相互に「(広義の)認証」を行うわけだが、そのためには次のようなことが必要となってくる。

図 「広義の認証」の4要素

出典:筆者作成

 

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