大阪府門真市のまちづくり 財政健全化と成長の「好循環」に
大阪府門真市は人口減少などで財政が厳しくなる中、積極的な投資を行って税収を増やし、財政健全化と成長の「好循環」を図る施策を進めている。特に子育て・教育施策の充実や、住まい環境の整備、産業振興と雇用創出に重点的に取り組む。

2020年10月に実施された大阪 事業構想大学院でのスピーチでは、活発な質疑応答が交わされた
密集市街地整備など多くの
まちづくり事業を実施
大阪府門真市は大阪市内から10km圏内にあり、パナソニックをはじめ、様々な企業が立地する。鉄道や高速道路など交通環境に恵まれ、利便性が高いのも特徴だ。
門真市ではかつて高度経済成長期に転入超過となり、人口が急増した。このため、十分なまちの区画整理や道路整備が行われないまま一気に住宅化が進み、密集市街地が生まれた。また、市内に大規模事業所があることから、夜間人口より昼間人口が多いのも、その特徴だ。
「バブル期には法人税収が潤沢にありましたが、バブル崩壊後は財政が厳しくなりました。また、門真市は以前から生活保護率が高いといわれていましたが、2000年代前半のITバブル崩壊後、さらに増えました。現在は減少傾向ですが、生活保護率は2012年度には1000人中51.77人まで上昇しています」。
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