2020年11月号
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MPDの本棚

破壊的イノベーションに必要な発想と行動を生み出すには

月刊事業構想 編集部

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――読者対象を教えてください。

ベンチャー起業を目指す個人や組織、創業を支援する行政・金融関係者です。また、既存事業の成長が鈍化し、新規事業の創出を通じて利益ある成長を目指す大企業の経営者、イノベーション理論の研究者なども対象です。

――初版から5年を経て第2版を刊行 されました。この間の日本の状況をど う見ていますか。

5年前には、日本企業において破壊的新規事業の創出を目指す制度的な取り組みはほとんど見られませんでした。しかし現在では、ソニーのスタートアップ・アクセラレーション・プログラムなどのように、理論との整合性の高い、破壊的イノベーションを起こそうとする制度的取り組みが見られるようになりました。

――破壊的イノベーターになるためのステップの1つに「アイディアを生み出す」ことを挙げています。アイディアをアクションにつなげるために重要なことは何でしょうか。

多様な専門性を持つ参加者がブレインストーミングによるアイディエーション・プロセスで生み出した多数のアイディアから「破壊的イノベーションのパターン」に合致するものを正しく選び出すこと、それに全ての経営資源を一度に投入するのではなく、小規模に始めて「発見指向の計画法」でマネージすることが大切です。

――イノベーションを一過性のものにせず、持続可能なビジネスモデルとするために何が必要でしょうか。

イノベーション・エコシステムの構築、すなわち、多くのクリエイターと多くのカスタマーが集まるプラットフォームを構築・運営し、収益を上げることは持続的な利益を得るために有効な戦略です。ただしそのためには、これまで「腕自慢の職人」だった企業が「人気セレクトショップの経営者」かつ「奇跡のリンゴの木村さん」になるくらいの大変革が求められます。

なぜなら、エコシステムの構築には、個別のプロダクトやサービスを作り込む職人的能力はあまり役に立たないからです。皆が安心して商品やサービスを販売・購入できる「場」を創出し、維持・管理するためには、魅力ある商品やサービスを取り揃えるセレクトショップの経営者のようなセンスや、少しでも虫が湧いたらすぐに取ることを続ける無農薬リンゴの栽培農家のように、商品の未着や偽物の出品がないか常にプラットフォームを見張るという緻密で継続的なメンテナンスの努力が必要となります。

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