2020年3月号

企業の枠を超えた4thプレイス

大企業が集う共創コミュニティ アートの視点とDXで事業創出

NTTコミュニケーションズ「C4_BASE」

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大企業のビジネスパーソンが集う「C4_BASE」。それは、会社や組織の枠を超えて、志を同じくする人がつながり、未来志向のビジネスを創出するコミュニティとなっている。NTTコミュニケーションズの戸松正剛氏に、「C4_BASE」の戦略について話を聞いた。

戸松 正剛(NTTコミュニケーションズ C4_BASEマネージングディレクター)

約300社、1000名の会員が
ビジネス創出を目指す

――NTTコミュニケーションズが運営する共創コミュニティ「C4_BASE(シーフォーベース)」とは、どういったものですか。

戸松 「C4_BASE」は大企業を中心としたコミュニティであり、2019年2月にスタートして登録企業は約300社、会員数は約1000名にのぼります(2020年1月末現在)。

「C4_BASE」が目指すのは、4thプレイスです。スタートアップやフリーランスを含めた多様な人たちが集う場所はサードプレイスと呼ばれますが、大企業の人同士が集まる場所はほとんど見かけません。私たちは、それを4thプレイスと名付けました。

大企業において、新規事業部門は「傍流」とみなされることが多いと思います。「C4_BASE」は、大企業ならではの悩みやノウハウを共有できるコミュニティであり、社会課題の解決を目指す仲間たちが集まり、一緒にビジネスを創出します。また、新事業開発の方法論として、担当する組織を本体とは切り離し、異なる評価体系を導入するといった方策も語られますが、現実にはそれを実践できる企業ばかりではありません。そうした中で「C4_BASE」は、社外にある「出島」のような場として機能します。

一般に大企業は、社会変化への柔軟性が乏しく、その変化に対する意思決定が遅いなどと言われますが、私は、大企業からイノベーションをもっと起こせると考えています。多くの大企業は、外部から見たら魅力的なアセット(資産)や技術を持っているのに、自分たちではそれを過少評価していることがあります。自社のアセットや技術を外に向けて積極的に発信し、他会員からのフィードバックを受ければ、自分たちの価値に気づくことができます。

「C4_BASE」では、運営している私たちもプレーヤーの一員です。イノベーションの創出に向けて試行錯誤しているのはNTTコミュニケーションズも同じ。運営側も参加者と同じ目線で取り組むプログラムであり、自分たちで企画・運営することで多くの気づきを得ています。

テクノロジー、クラフトに加え、
アートの視点を取り入れる

――具体的には、どういったプログラムを展開しているのですか。

戸松 セミナーでインプットを得ることに始まり、ワークショップによるアイデア発想、プロトタイピングやPoC(実証実験)を経てのビジネス化まで、一連の流れを一緒に行います。参加者のニーズは様々であり、「C4_BASE」は、ビジネス創出のどの段階からでも参加できるように設計されています。

「C4_BASE」が大切にしている価値観は3つあり、それは「トライアングル・アプローチ」「サービス・オリエンテッド」「Fun to Work」です。私たちはテクノロジーの会社ですが、テクノロジーですべてを解決できるとは思っていません。「トライアングル・アプローチ」とは、テクノロジーだけでなく、クラフト(オペレーション)やアート(意味、美意識)の視点を取り入れ、それら3つをバランスよく大切にしていることを表します。

「C4_BASE」のValue point

出典:NTTコミュニケーションズ資料

 

2019年に開催した第2回と第3回のセミナーは、「アート×ビジネス」をテーマにしました。講師の一人としてご登壇いただいた著作家の山口周さんによると、世の中で売られている物は「役に立つ」と「意味のある」という2つの価値軸で評価することができ、戦後の日本は「役に立つ」製品を安価に大量生産することで発展を遂げました。しかし、物があふれる時代、これからは感性を刺激するストーリーを持った「意味あるもの」が求められます。つまり、アートの視点がビジネスにおいても重要なのです。

「サービス・オリエンテッド」として、「C4_BASE」の参加者はNTTグループの持つ技術、サービスを駆使して、スピーディにPoCを立ち上げることを目指します。ただし、目指すべき課題を明確化せずに無理矢理テクノロジーを導入してもうまくいきません。テクノロジーありきではなく、サービス中心の発想で事業をカタチにしていきます。場合によっては、NTTグループでは提供できない技術もありますから、他のIT企業と組んでサービス開発を進めても構いません。

「Fun to Work」として、「C4_BASE」は楽しく活動をすることを大事にしています。例えばセミナー関連は体験型コンテンツを用意し、見て、触って、感じることから生まれる腹落ち感のある発想をビジネスに昇華します。

DXを推進し、
コミュニケーションを創造する

――これまでに、どういった成果が出ていますか。

戸松 会員の皆様のアセットを組み合わせ、すでに30~40件のアイデアをビジネス化に向けて磨いています。例えば大手印刷会社は、空中に映像を浮かび上がらせる3Dホログラム「エアリアルUI」を導入した次世代型ショールーミング店舗を開発し、実証実験を進めています。

今、NTTコミュニケーションズは、デジタルトランスフォーメーション(DX)支援のサービス展開に力を入れており、「C4_BASE」はその一端を担います。2019年10月、当社は新たな企業理念「人と世界の可能性をひらくコミュニケーションを創造する。」を策定しました。これまでは通信会社として「つなぐ」ことを事業にしてきましたが、今求められているのは、つないだ先に何をするのか、つまりまだ見ぬコミュニケーションの創造です。それは、私たちだけで実現できることではありません。会員の皆さんと共創し、共進化するプロセスが必要です。

2月18日には、「"意味あるもの"しか売れない時代のデジタル戦略」をテーマに「C4_BASE」第4回セミナーを開催します。共創によるイノベーションを目指すビジネスパーソンの方々に、ぜひご参加いただければと考えています。

C4_BASE 第4回セミナー開催のご案内

■テーマ "意味あるもの"しか売れない時代のデジタル戦略
■日  時 2月18日(火)15:20~17:40(Ⅰ部)
■参加料 無料(定員300名)
■主  催 NTTコミュニケーションズ株式会社
■会  場 NTTコミュニケーションズ株式会社 大手町プレイス
(東京都千代田区大手町2-3-1)
■詳細/お申し込み(会員登録) ※会員登録には審査があります
下記Webサイトからお申込みください。
https://www.ntt.com/business/lp/mirai_biz/event/event_20200218.html
■申込締切 2月7日(金)17:00まで
※定員に達し次第、締切させていただく場合がございます

「C4_BASE」のセミナーでは、登壇者と参加者がインタラクティブに交流ができる仕組みにこだわっている

 

NTTコミュニケーションズへの

お問い合わせ

NTTコミュニケーションズ株式会社
C4_BASE 事務局
mirai@ntt.com

 

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