ベンチャーが世界の観光大臣に挑む!? G20閣僚会合の挑戦
スタートアップが世界の観光大臣に挑む!? 10月25~26日のG20観光大臣会合では、ピッチコンテストで入賞したスタートアップが、各国・国際機関の代表団を前にプレゼンを行った。観光庁は民間企業を後押ししながら、観光分野のイノベーションを加速させようとしている。
G20閣僚会合の場で、
スタートアップがプレゼン
2019年10月25 ~ 26日、G20(20ヵ国・地域)で初となる観光大臣会合が、北海道倶知安町で開催された。同会合は日本が議長国を務め、観光によるSDGs(持続可能な開発目標)への貢献などを盛り込んだ北海道倶知安宣言が採択されたが、観光庁はこの機会を最大限に活用するべく、これまでにはないユニークな取り組みを行った。
その1つが、「観光×テック」をテーマとしたピッチコンテスト「G20 Tourism Innovation Pitch」だ。観光大臣会合を担当した観光庁・淺野北斗氏は「今回の会合の大きなテーマの1つは技術革新でした。しかし、観光庁の職員は新しい技術の専門家ではありません。ピッチコンテストを開催すれば、革新的な技術やアイデアを持つスタートアップを発掘し、関係づくりにつながると考えました」と話す。
同じく観光大臣会合を担当した観光庁・今村由真氏は「応募は日本が中心になるかと思っていましたが、アジア、アフリカ、欧州と、予想外に幅広い国からの応募があり、嬉しい驚きでした」と振り返る。
ピッチコンテストは観光大臣会合に先立つ10月1日に都内で開催され、22ヵ国108件の応募の中から書類審査に通過した19団体が登壇し、技術やサービスの内容を競った。上位3者には、10月26日の観光大臣会合において、各国・国際機関の代表団を前にプレゼンをする機会を提供。それは、グローバルな成長を目指すスタートアップ等にとって、またとないチャンスとなる。
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