2019年8月号
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MPDの本棚

『戦略的IoTマネジメント』ほか注目の新刊

月刊事業構想 編集部

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――本書の狙いをお聞かせください。

安価なデバイスやクラウドコンピューティングなどの普及で、非IT系企業や中堅・中小企業にも、Internet of Things (IoT) を活用したビジネスの機会が広がっています。様々なプラットフォームを活用することで、システム開発が容易化し、専門的な情報科学の知識を持たない企業でも、明確なアイデアやニーズがあれば,その実現へのハードルは下がっています。自社のニーズに沿ったIoTシステムを自前で構築する企業も増えています。

本書では、この分野を必ずしも専門としないビジネスパーソンを対象として、現場事例を豊富に取り入れました。その事例には、手作りで工場のIoTを導入した中小製造業や眼鏡のIoT化を行った非IT系企業などが含まれています。

――IoTを採り入れたマネジメントに際し、本書を通じて伝えたい最も重要な点とは何でしょうか。

「イノベーションをデザインする」という発想が重要だと考えます。これは、①IoT導入の目的は何か、②IoTを使ったシステムをどう設計するか、③システムをビジネスにどうつなげてゆくのか、④実現への困難をどのように解決するのか、を統合的に「デザイン」するという視点です。事業の「ビジネスモデル」を考えるだけでなく、IoTシステムのアーキテクチャを同時に設計することが重要です。

本書の読者対象には、IoTを使って自社の製品・サービスの価値を高めたいという企業と、工場のIoT化で工程の最適化・可視化を図りたい企業の大きく二つがあります。前者の場合はIoT化で顧客へ提供する価値を明確にすることが重要です。後者の場合、何をやりたいか(what)は概ね明確で、IoT化でそれを実現するプロセス(how)と効果の明確化が成功のポイントになります。

――IoTの活用にあたって重要なポイントは何でしょうか。

自社の強みをコアにしながら、「オープンイノベーション」で他社の力を活用し、アジャイル(俊敏)にイノベーションを推進する仕掛けが重要です。本書の企業事例からベストプラクティスを学んでいただき、自社の事業に役立てていただけたらと思います。


戦略的IoTマネジメント

  1. 内平直志(著)
  2. 2019年2月刊行
  3. 本体2,200円+税
  4. ミネルヴァ書房

 

内平 直志(うちひら・なおし)
北陸先端科学技術大学院大学知識科学系教授/東京サテライト長

 

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