2019年6月号
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『バレットジャーナル 人生を変えるノート術』ほか注目の新刊

月刊事業構想 編集部

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「バレットジャーナル」という独特の名称は、箇条書きの一項目を示すドット(・)に由来する。元来の意味である「弾丸」が持つスピードと能率性を体現する意味もある。

米国ニューヨーク市のウェブデザイン企業として働いていた著者のキャロル氏は、職を紹介してくれた恩人の女性に、自身で編み出したノート術を語り聞かせたところ、情報整理に困る周囲の人びとから助言を求められるようになった。「デジタル世代のためのアナログ・メソッド」と銘打った専用ウェブサイトはライフハック系のブログでも紹介され、10万人を超える来訪者を獲得した。

実は著者のキャロル氏自身、幼少期に発達障害の一種である注意欠陥障害(ADD)と診断され、日常生活を送るにも苦労した経験を抱えていた。その経験が生き、OCD(強迫性障害)に苦しむ読者から「気になって仕方がないことから距離を置く方法」として共感を得ている。

ペンと紙さえあれば始められる画期的なノート術の特徴は、ドット(箇条書き)を基調に、ラピッドロギング(高速な書き出し)・コレクション(長中短期の時間軸に分けた予定管理)・マイグレーション(済んだタスクや予定の移動)からなるシンプルな手法であることだ。かつ、デジタルなソフトウェアは決まり切った特徴や利便性の範囲でしか機能しないのに対し、アナログなノートは付ける当人の裁量で自由に変えられるという可塑性を持っている。「人生のどんな段階にいようとも、あなたの要求に応じられることにある(本書73ページ)」という一言は、高度に複雑化したデジタル時代において実に新鮮である。

バレットジャーナルは単に思考や情報の整理のみならず、自分自身の生活ひいては人生を見直し、整理することにつながる。「意識を解放し、進みたい方向へ導く手引書」(デビッド・アレン氏)「すでにさまざまなノート術を試している人にも…、ぜひ読んでもらいたい」(ハル・エルロッド氏)などの推薦の辞は、多くの共感と期待を反映している。

自らの人生と生活を計画的に振り返り、未来を設計(構想)する営みは、事業構想においても大きな示唆となる。逆境を力に変え、現状を打破して新事業を構想する企業・自治体・スタートアップ関係者にとり必携の書と言える。 (文責:編集部)


バレットジャーナル
人生を変えるノート術

  1. ライダー・キャロル(著)、栗木さつき(訳)
  2. 本体1,600円+税
  3. 2019年4月発行
  4. ダイヤモンド社

 

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