2019年4月号
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MPDの本棚

『私鉄3.0』沿線人気1位 東急の変革とブランディング ほか

月刊事業構想 編集部

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2018年は東急グループの源流である「田園都市株式会社」の100周年に当たり、創立記念日の9月2日には「まちづくり100年シンポジウム」を開催しました。以前から出版企画者の知人が「この機を逃すと社の歩みを振り返る機会はない」と、執筆を勧めてくれました。周年中に間に合わせるべく、特に歴史的な部分は社内の協力を仰ぎつつ急ピッチで執筆し完成させました。

――「3.0」と銘打った書名にはどんな意図が込められていますか。

鉄道・都市開発・生活サービスの三位一体で事業を活かし、更にその先のデジタルトランスフォーメーション時代を見据えた業態構造への転換を図る必要があると考えました。

当社は渋沢栄一・英雄父子が都市の膨張を予見して英国の田園都市を輸入し、五島慶太・昇父子がその成功を郊外の多摩田園都市に展開したように、歴史的に「まちづくり」を事業の根幹に据えてきました。野本弘文会長も、都市開発出身の社長として、顧客をどう楽しませるか、メディア発信にも意識と力を傾けてきました。単に住宅を販売し、電車に乗ってもらうのではない、新しい生活のビジョンを示すという意味を「3.0」に込めています。

――沿線人気を維持し続ける企業とし ての秘訣は何とお考えですか。

当社は五島昇というカリスマが去った後、一時的に不振に陥り、創業当初の想いやメッセージが途絶えかねない状況にありました。現状は、確信をもって沿線のまちづくりに集中し、復活を果たしました。この経験から、東急グループの存在理念をぶらさずに経営をしていくことが大きく、またその理念をグループ社員一人ひとりに浸透させることがとても重要だと思います。

――沿線まちづくりの手法は同業他社やベンチャーにも注目されます。

野本会長が常々「他人の知を貪欲に取り入れよ」と語っていたのを思い出し、アクセラレートプログラムを通じて、スタートアップとの協業を促進し、新しい知見、特に情報通信技術(ICT)の強化を進めています。本書は沿線住民やデベロッパー・都市開発専門家の皆さまのみならず、同業者の期待にも応えたいと執筆しました。今後の更なる躍進にむけ共に手を携えていきたいと想うスタートアップの皆さまにも、手に取っていただきたいと思います。

私鉄3.0

――沿線人気No.1
東急電鉄の戦略的ブランディング

  1. 東浦亮典(著)
  2. 2018年12月発行
  3. 本体880円+税
  4. ワニブックス

 

東浦 亮典(とううら・りょうすけ)
東京急行電鉄 執行役員・都市創造本部 運営事業部長

 

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