2019年3月号
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事業を構想するリーダーシップ

オリックス宮内義彦氏 50年続く多角化経営、支えるのは「人」

宮内 義彦(オリックス シニア・チェアマン)

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1964年にリース事業から始まり、法人金融、メンテナンスリース、不動産、事業投資、リテール、海外事業など、事業の幅を拡大。1980年から約30年間にわたり、グループCEOとしてオリックスをけん引し、現在シニア・チェアマンを務める宮内義彦氏が語る。

宮内 義彦(オリックス シニア・チェアマン)

リース業から周辺分野へ

1964年、“先進国から学べ”というのが産業の1つのテーマだった当時、米国のリース業に目をつけ、3つの商社と5つの銀行が協力して設立したのが『オリエント・リース』。オリックスの始まりだ。

設立当時の社員は13人。若手だった宮内義彦氏は、米国のU.S.リーシング社に派遣されリースビジネスを学び、新会社の基盤作りを担った。

「米国に3カ月滞在し詰め込んだ知識は、帰国して3カ月も教えれば、仕事は終わりだと思っていましたが、未だにその会社に在籍しています。運命とは不思議なモノです」と宮内氏。

創業当時、トップとしてリーダーシップをとっていた乾恒雄社長は、“会社は株主に運命を左右されるのではダメだ”と、独立性を確保するため、早い時期に上場に持ち込んだ。創業から6年後の1970年4月に大阪証券取引所第二部に、1973年には東証、大証、名証市場第一部に上場を果たしている。「当時、かなりのスピード上場と言われました」(宮内氏)。

独立性を確保したオリックスは、リース業から周辺分野に事業の幅を広げ始める。リース会社の資金で設備を導入するリース業には金融機能の面がある。オリックスがまず進出したのは、金融部門。企業に対し、機械設備だけでなく、工場の建屋の融資、土地購入の資金融資など、法人金融、貸し付け分野へ進出した。さらに、この分野を深掘りしていくうち、相手は法人でなく個人でもいいと気づき、クレジット事業も開始した。

「リースをやると、法人金融がよく見えてきます。ちゃんと返済してくれる会社かどうかが分かるのです。隣の分野のノウハウは相当分かるので、非常に行きやすい。そこで、そこそこ事業をやると、また、その隣が見えてくる。オリックスの事業展開は多角化していますが、ほとんど隣の分野に、ほとんど自力でボチボチ展開していったというのが実情です」(宮内氏)。

多角化と多国籍路線

事業を多角化する一方で、創業事業であるリース業については、いくつかの分野に専門化していった。

典型的なのが自動車分野。車に特化して深掘りしていくことで、リースからレンタカー部門が生まれ、現在ではカーシェアリングも行なっている。また、リース後に返却された車を利用した中古車業も自社で行ない、車のバリューチェーンを作っている。

同じことを船舶でも実施し、現在力を入れているのが航空機だ。自社の航空機だけでなく、投資家から航空機を委託で管理し、メンテナンスからリースが切れた後の顧客を探してくるところまでやっている。

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