資産運用ロボアド対決!お金のデザイン vs. ウェルスナビ

またたくまに普及したロボットアドバイザーによる資産運用。資産運用に不慣れな世代に、スマホ一つで完結する手軽さが好評だ。着々成長を続けるお金のデザインとウェルスナビの現在を見る。

運用の新たな選択肢を提供して急成長する2社

「貯蓄から運用へ」という国の掛け声が相変わらず空回りし続ける中、簡単な質問に答えるだけでAIが自分に最適のポートフォリオを組んで運用してくれるロボットアドバイザーは、投資初心者にとってはハードルの低い選択肢だ。少額から投資できて、しかもすべてお任せだから投資先のバランスが狂うこともない。

富裕層であればファンドラップというお任せ投資の方法があるが、一般庶民、若者には最低投資額の壁がある。少額で始められて、任せっきりにでき、しかも世界中に分散投資できるのだから、ロボアドは、スマホ決済と並んで今後大きく成長することが見込まれる。

2013年設立と、フィンテック・ベンチャーとしては先駆的な存在の一つであるお金のデザインも、目下、投資ノウハウの乏しい若い世代の裾野を広げることに注力している。

2016年から、東大教授の監修のもとで生まれた独自のアルゴリズム「THEO」によるロボアドを展開、最低投資額も10万円から1万円に引き下げた。今年5月からは、ドコモの「dポイント」での投資体験サービスを開始、dカードで設定したおつり相当額の自動積立サービスも始めている。

企業を回って「お金の健康診断」を実施するなど、未来の個人投資家を増やすことに力を入れる一方で、昨年は株式会社MYDCを買収して確定拠出年金運営にも乗り出し、機関投資家向けのブランドも立ち上げた。

一方、お任せ資産運用のメリットを全面に打ち出したテレビCMで一躍有名になったウェルスナビは、ノーベル賞受賞者の理論に基づくアルゴリズム「WealthNavi」による長期・積立・分散資産運用ロボアドサービスを展開する。

リリースはTHEO同様2016年だが、わずか2年で現在預かり資産900億円、運用者数8万人にまで成長、預かり資産シェアも約5割に達している。利用者の7割は投資経験者で、この1年で女性が14倍に増えたという。

今年5月からは積立日が5つのパターンから選べるようになり、10月には、自動積立を行うタイミングや回数を選べる4つのコースも導入、利便性向上にも余念がない。

楽天リサーチの調査によると、今日の20代・30代の7割は、健康よりも貯蓄や収入のほうに将来の不安を感じているという。ロボアド市場が今後順調に拡大するか否かは、スマホで手軽に資産運用できるロボアドという選択肢の魅力と革新性をどう伝え、スマホ世代のそうした不安にどう応えていけるかにかかっている。

両社概要

お金のデザイン

創立 2013年
本社 東京都港区
代表 谷家 衛(取締役会長)
資本金 35億9,021万円(2018年9月現在)
業績 営業収益 1億4,428万円
純営業収益 1億4,254万円
(2018年3月期)
事業内容 投資運用業、投資助言・代理業
第一種金融商品取引業
確定拠出年金運営管理業
従業員数 43人
主な株主 谷家 衛
UTEC3 号投資事業有限責任組合
シンプレクス株式会社
廣瀬 朋由
グロービス4号ファンド投資事業有限責任組合
テクノロジーベンチャーズ4号投資事業有限責任組合
株式会社新生銀行
株式会社NTTドコモ
株式会社丸井グループ
FinTechビジネスイノベーション投資事業有限責任
組合(SBIインベストメント株式会社)
ロボアドバイザー THEO

出典:ホームページ、開示資料

 

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