「会話の見える化」で変わる世界 音声をテキスト化、自動翻訳も

メディアやコミュニケーションに関わる仕事を、大きく変える可能性を秘めたアプリがある。音声を認識し、会話を見える化するアプリ『UDトーク』だ。自動翻訳の機能も備えており、障害・国籍の垣根を超えるサービスとして、利用シーンを広げている。

青木 秀仁(シャムロック・レコード 代表取締役、一般社団法人Code for Nerima 代表)

リアルな場の価値が見直されている昨今、ライブや講演会、ワークショップなどのイベントが毎日のように各地で開催されている。しかし、障害者や外国人にもオープンなイベントとなると、その数は少ない。

こうした状況で、聴覚障害者や外国人が参加するハードルを一気に下げるサービスが注目を集めている。シャムロック・レコードが提供するアプリ『UDトーク』だ。

UDトークは、音声認識技術を使って目の前で交わされている会話を瞬時に文字化し、リアルタイムでスマホやタブレットに表示する。また、全文のログを時間情報付きで保存できる。

UDトークは音声認識と自動翻訳によって、会話をリアルタイムで文字化。全文ログを保存することもできる

ビジネスの現場では議事録の作成、文字起こしなどに使われているほか、聴覚障害者とのコミュニケーションに用いられている。

自動翻訳機能も備えており、外国人とのコミュニケーションツールとしても活用されている。また、プロジェクタに接続すると字幕がスクリーンに表示されるため、講演会や教育現場でも利用が進んでいる。

20万DL、300社超が導入

このアプリを開発したのは、シャムロック・レコード代表の青木秀仁氏。青木氏は起業する前、フリーのエンジニアとして音声認識技術の開発に携わっていた。2011年に独立し、シャムロック・レコードを立ち上げた後、かつて開発に携わった技術も利用して、2013年にUDトークをリリースした。

「他にも音声認識サービスはありますが、スマホ、タブレットで動いて、翻訳もできる。バランスよく機能が組み合わされているアプリは、他になかったんです」

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