シニア女性誌でNo.1 出版「冬の時代」に成長する会社

50代以降の女性をターゲットとした定期購読誌『ハルメク』。同誌を発行するハルメクの宮澤社長は「雑誌は、熱い見込み客を発掘するために重要」と語る。厚い顧客基盤を持つ強みを活かし、通販事業に続く新ビジネスにも挑戦している。

宮澤 孝夫(ハルメクホールディングス 代表取締役社長)

書籍・雑誌の市場が縮小している中で、店頭販売はせず、定期購読だけで約16万人の読者を抱え、成長している雑誌がある。50代からの女性に向けて生き方、暮らし方を提案する『ハルメク』だ。

『ハルメク』の前身雑誌は、1996年創刊の『いきいき』。発行していた会社が2009年に民事再生法の適用を申請し、同年、ファンドから経営再建を託されたのが宮澤孝夫社長だ。

宮澤社長は、野村総合研究所、ボストン コンサルティング グループを経て、1996年にテレマーケティングジャパン(現TMJ)に入社。2003年に同社CEOに就任し、黎明期にあった日本のコールセンターアウトソーシング事業で成果をあげた。

プロ経営者としてキャリアを築いてきた宮澤社長は、なぜ成熟産業である出版業の経営を引き受けたのか。

「ハルメクグループの顧客は、主に50代以降の女性です。シニア市場は今後の成長が期待され、大きなチャンスがあります。また、ハルメクは出版だけでなく通販事業を展開しており、その事業モデルには可能性があると考えました」

『ハルメク』は、健康、料理、おしゃれ、お金、著名人のインタビューなどの記事を掲載し、50代以降の女性が前向きに明るく生きるための情報を届けている

広告に依存しない雑誌づくり

自社における雑誌事業の位置づけについて、宮澤社長は「ロイヤリティの高い、熱い見込み客を発掘するために重要な商品」と表現する。

「雑誌があることで、無味乾燥な顧客リストではなく、熱い見込み客との出会いを増やすことができます。また、定期購読誌なので、読者と直接につながることができ、ダイレクトマーケティングを展開できます」

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