2018年4月号
購読申込み のあとに ログイン していただくと全文をご覧いただけます。

空き資源活用のアイデア

公園は人が集う「シアター」 官民連携で公共空間を楽しく、豊かに

萩野 正和(一般社団法人STUDIO MOC 代表理事、connel 代表取締役)

0
​ ​ ​

いつもの公園、いつもの場所を、そのまま「シアター」にする――。松戸市において、公共空間を活用したユニークな取り組みが続いている。数々の企画を実現できた背景には、行政との関係を築いてきた努力と工夫がある。

千葉県松戸市の「21世紀の森と広場」を舞台に行われる『ドコでもシアター』。プロのミュージシャンによるイベント等を開催し、人が自然と集う場をつくり出している

市との信頼を築いてきた実績

2018年6月までに千葉区間の開通を目指して、建設工事が進む「東京外環道」。工事が完了しつつある千葉県松戸市区間では、開通前の2017年春から一部を開放してコンサートや防災イベントの開催、有名アーティストのミュージックビデオの撮影などが行われている。

これらを実現させているのが、松戸市や首都国道事務所(国土交通省関東地方整備局)と連携したプロジェクト「MATSUDO DANDAN HIGHWAY(マツドダンダンハイウェイ)」。その中心人物が、一般社団法人STUDIO MOC代表理事の萩野正和氏だ。

近年、日本各地で「公共空間の活用」が模索され、さまざまな試みが行われている。しかし、開通前の高速道路を長期間開放し、官民連携で活用するのは前代未聞だろう。萩野氏がこのプロジェクトを担当できるのは、松戸市との信頼関係を培ってきた実績があるからだ。

萩野氏は、「公共空間の活用」が現在ほど注目されていなかった2012年から、松戸市と組み、市内にある約50haの公園「21世紀の森と広場」を舞台にして『ドコでもシアター』というイベントを開催してきた。

とはいえ、そうした協働を実現するまでには、数々の試行錯誤があった。そもそものきっかけは、萩野氏の提案だった。

「最初は、夜に野外で映画の上映会をしたいと考えていたんです。私は松戸市の在住で、あるとき、『21世紀の森と広場』に良い空間があると気づきました。それで、松戸市に問い合わせたのですが、『夜は公園を閉めているからダメだ』と。でも、担当者から『みどりの良さを伝えるイベントをやりませんか?』と逆に提案されたんです」

残り69%

0
​ ​ ​

バックナンバー

メルマガで記事を受け取る

メルマガ会員限定で、
ピックアップしたオンライン記事を
毎日お届けします。

以下でメルマガの登録ができます。

購読申し込みで全記事が読める

2018年4月号「SDGs×イノベーション」完売!

会員になって購読すれば、バックナンバー全記事が読めます。PC・スマートフォン・タブレットで読める電子ブックもご用意しています。

バックナンバー検索

注目のバックナンバーはこちら

最新情報をチェック。

会員になると 最新「事業構想」が読み放題。さらに

会員の特典をもっとみる