未来を変えるのは予測よりも洞察 『統計学が最強』著者が語る

データをどう活用するかが、企業の競争力を大きく左右する時代。今、データを使った「予測」よりも「洞察」が求められている。統計学の専門家・西内啓氏に、企業がとるべき戦略、日本の課題について、話を聞いた。

西内 啓(統計家、データビークル 代表取締役CTO)

統計学というと、様々なデータを使って「未来を予測する」という印象があると思います。実際、欧米ではデータを使った「予測」に力が注がれていますが、私は新ビジネスの創出につながりやすいのは、「予測」ではなく「洞察」だと考えています。

予測と洞察の違いを説明しましょう(図参照)。例えば売上データを使って「何がいくつ売れるか」を分析し、生産や仕入れのムダを減らそうというのが予測です。

一方、同じ売上データから「どうすればもっと売れるのか」という因果関係を推定し、「何をすればどれくらい効果がありそうか」を分析するのが洞察です。

図 「洞察」と「予測」の違い

出典:西内啓氏・資料

洞察をアクションにつなげる

私が予測よりも洞察を重視するのは、予測の前提には「この状態が今後も続く」という仮定があるからです。ビジネスでは、突然に競合が現れたり、大災害が消費に影響したりなど、予想もしなかった環境変化が起こります。「この状態が今後も続く」とは限りません。前提条件が1つ変わっただけでも、予測の結果は大きく変わってしまう可能性があります。

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