2018年2月号
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未来鳥瞰 ~2018年の新市場~

東大・暦本教授 人間の能力を拡張するサービスや製品が成長

暦本 純一(東京大学教授)

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「能力のインターネット」であるIoAでは、人間と人間、ロボット、AIを接続し、より良い成果を出す試みだ。これを活用すれば、高齢者でも、地方在住でも、体力や場所に縛られずに能力を発揮できる。IoTに続き、勃興しつつあるIoAを用いた新規事業の可能性について、暦本教授に話を聞いた。

暦本 純一(東京大学大学院情報学環 教授)

我々が提唱しているヒューマンオーグメンテーション(Human Augmentation)は、人間の能力を拡張するテクノロジーを作ろうというものです。インターネットや人工知能を利用して、我々人間の能力を拡張していきます。

モノのインターネット(IoT)は、世の中の様々な物体がインターネットを介してつながり、新しい産業や便利な暮らしを生み出すことが期待されるものです。そのさらに次のステップとして、能力のインターネット(IoA;Internet of Abilities)を構築することを視野に入れて研究を進めています。人とAI、ロボットがネットワークを介してつながることで、それぞれの強みを生かした相乗効果が出ると期待しています。

作業環境に取り付けた深度センサと、作業者頭部のウェアラブルカメラにより、テレプレゼンスの視点を切り替えて作業を観察できる。作業場を客観的に観察することも、作業者の手元を見ながら指示を出すことも可能

場所の制約からの解放

人間の限界の一つが、肉体の存在です。最近は働き方改革の文脈で取り上げられることが多いテレプレゼンス、つまりロボットを介して遠隔地から作業指示を出したり、会議に参加したりする仕組みは、「存在の拡張」と言えるでしょう。

テレプレゼンスには近い将来、大きな市場が期待できます。離れた場所にあるオフィスを結んでTV会議をするのは今や珍しくないですが、「会議室での打ち合わせ」に限定されてしまうという難点があります。我々はこれを解決するシステムを開発しています。

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