四国で2番目のマザーズ上場 フィットが目指す住宅産業改革

徳島と東京に本社を持つフィットは、四国で2社目となる東証マザーズ上場企業だ。新築から資産価値が目減りしていく日本の住宅産業にイノベーションを起こすため、クリーンエネルギーを用いたビジネスで、循環型社会の構築を目指していく。

フィットの規格型ソーラー住宅。売電収益を住宅費用に充てるモデルだ

2016年3月、四国で二社目となる東証マザーズ上場企業が誕生した。徳島発祥のフィットだ。太陽光を始めとしたクリーンエネルギー事業と、規格住宅の施工販売などを手掛ける住宅・不動産事業、「いえとち本舗」「投資の窓口」などFC加盟店サービスを提供するフランチャイズ事業の3事業を展開している。

中でもクリーンエネルギー事業は、同社の基幹事業だ。「個人参加型クリーンエネルギーで新しい未来を創る」ことを掲げ、各世帯が自らエネルギーを生み出し売電収入を地域内で流通させていく。そんな経済構造そのものの変革を目指している。

具体的には、地域の遊休地所有者や施工店、農家から用地などのリソースを仕入れ、フィットが企画・設計した小型のソーラーパネルや風車などの発電施設を設営。それらを個人投資家や、FC加盟店を通じた住宅購入者などへ販売している。独自規格品のためローコストが実現できていること、土地と建物セットなどワンストップサービスで提供できることを強みに、2017年は前年比17.8%増の利益を達成した。

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