2017年10月号
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クリエイティブのまち青山

青山から伝統工芸を発信 「産地らしさ」の追求と共有

秋葉和生(伝統的工芸品産業振興協会常務理事)、馬場泰道(伝統工芸青山スクエア館長)

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クールジャパンで海外からも注目されている日本の伝統工芸品。世界に誇れる技術を継承、発展するには、産地のアイデンティティ確立や産地らしさの追求と共有が欠かせない。

全国各地の伝統的工芸品が一堂に集まる日本唯一のギャラリーショップ

工芸品は古くは貴族の需要から生まれ、江戸時代の殖産興業政策の流れで各地に育った地場産業である。

「工芸品という概念は、もともと日本にはなかったものです。暮らしの中で使われる道具の中に美しさがあり、職人の技術がある、つまり、くらしの工芸ということで美術から分離されて出てきたものです。加えて柳宗悦の民藝運動の評価などとともに、広く知られてきました。江戸時代末期、パリ万国博覧会に日本から参加しましたが、当時の日本には大きな科学・技術分野の産業といえるものはありませんでした。そこで、工芸品を出品したところ、大変評判がよかったのです。日本では、海外で評価を得ると、その良さを再認識するということがありますが、工芸品もそうしたなかで発展していった歴史があります。明治期に輸出産業としても発展しましたが、拡げれば拡げるほどに現地に迎合していく傾向がみられ、日本国内でも評価が下がる現象を引き起こしてしまいました」と秋葉和生常務理事。

秋葉和生(伝統的工芸品産業振興協会常務理事)(左)、馬場泰道(伝統工芸青山スクエア館長)(右)

日本の近代工業化に貢献

文化庁では、「伝統工芸品」として、芸術的な側面から支援しているが、経済産業省は地場産業の面から「伝統的工芸品」として位置付けている。伝統的工芸品の要件は次の5つ。

伝統的工芸品の要件
1. 主として日常生活で使われるもの
2. 製造過程の主要部分が手作り
3. 伝統的技術または技法によって製造
4. 伝統的に使用されてきた原材料
5. 一定の地域で産地を形成

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