女性が元気に働ける未来をつくる 発想の転換が女性活躍のカギ
5月18日、医療用医薬品、医療機器の開発から販売までを担うMSDは、「女性活躍推進カンファレンス 女性が元気に働ける未来を創る」と題してセミナーを開催。女性が自らの意思で活躍できる未来を拓くためにはどうしたら良いのか。「女性活躍」のためのポイントを探った。
今回のセミナーでは、オグルヴィ・アンド・メイザー 名誉会長のシェリー・ラザラス氏、ドクターズヘルスケア産業医事務所代表 矢島新子氏、東京急行電鉄 人材戦略室 人事開発部統括部長の小井陽介氏の3名を迎えてのパネルディスカッションが行われた。
日本では、2016年4月に女性活躍推進法が施行。300万人を超える女性の潜在労働力を活かすべく国や多くの企業、組織がその対策に乗り出す。しかし「女性活躍」の言葉が一人歩きをしている側面も否めない。シェリー氏は、「女性活躍の施策は継続が大事。続けてきた結果が今のアメリカをつくった。日本でも続けることで未来を拓いていくことが必要だ」と話す。
一方で、「女性は自分に厳しすぎる。何でも完璧であるべきだと思い込んでいる女性は多い」と指摘する。日本では女性に「将来、管理職になりたいですか?」と調査をすると、通常4割ほどしか肯定的な回答がないという。それは、女性特有の真面目さゆえに、プレッシャーを大きく感じて自分を追いこんでしまうため。産業医として働く人の健康に向き合ってきた矢島氏は、「2012年に初めてストレスを抱える女性が男性を越えた。背景には、働き方に対する価値観の変化がある。特に女性は何でもできなくてはならないと思いこみ、周りからは認めてもらえないと相談にくる方も多い。こうした悩みに対するメンタルヘルスのケアも重要。」と指摘する。また、シェリー氏は「会社が社員と共に成長していくという姿勢がとても大切。『自分たちの組織に価値があり、会社は社員が成功することを期待している』ことを認識しあうことが重要。」と話す。
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