セオリーとは真逆の戦法 水球日本代表が勝てる理由

水球は、日本で今成績がぐんぐん伸びているスポーツだ。日本チームの特徴である「攻撃的なディフェンス」を支えるのは、ゴールキーパーである棚村 克行氏。水球のセオリーとは真逆の戦法が生まれた理由の一つに、彼がアイデアを生み出しやすい環境が、水球界全体で整い始めたことがある。
文・小島 沙穂 Playce

 

棚村 克行(水球)

水球は水中の格闘技とも呼ばれる、球技の中でもフィジカルが重視されるスポーツだ。サッカーボールと同程度のサイズのボールが、コートの中を時速約80kmで飛び交う。日本人はヨーロッパ選手に対し体格差の面で不利であり、アジアの中でも中国やカザフスタンに勝てない状況が続いていた。また、海外の選手は20代半ばから30歳ほどの選手が多く、大学生プレイヤー主体の日本は経験値の差で勝てないケースも見られた。

そのような状況の中、ヨーロッパのリーグに参加するなどして、海外の高い技術を学んだ選手が国内にも増えてきた。さらに、その下の世代の選手にもその技術が浸透し始め、水球界に変化が生まれてきたのである。

そして2016年 リオデジャネイロオリンピック。水球の日本代表男子チームは、実に32年ぶりにオリンピック出場権を獲得。棚村克行は、正キーパーとして「ポセイドン・ジャパン」のゴールを守る。結果は残念ながら1次リーグで5戦全敗となったが、これまでとは異なる日本の水球を印象付けた大会となった。

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