「君の名は。」に続くか 映画会社対決!東宝 vs. 東映
昨年は「シン・ゴジラ」に「君の名は。」などが大ヒット。配給元の東宝は増収増益を見込む。片や東映は「ONE PIECE」や戦隊ものが好調。ライブやテーマパークなど「コト消費」市場が上向きの中、ヒット作が続く映画業界2強を比較する。
世界に誇るコンテンツを発信し続ける2強
「東宝」といえばゴジラ。「東映」といえば刑事もの、戦隊もの、アニメ---。日本の映画史とともに年齢を重ねてきた中高年層には、そういうイメージがあるのではないか。日本映画は、この2強の敷いた路線に乗って進化してきたと言える。
怪獣映画の元祖として1954年に始まったゴジラ・ブランドは海外にも浸透し、昨年の『シン・ゴジラ』の大ヒットで文字通り新時代に入った。時代劇や刑事ものなども、長くハリウッド映画の重要なインスピレーションになっている。もう一つ、日本映画の重要な知的財産は、言うまでもなくアニメだ。
東宝配給の『君の名は。』の国内興行収入は、昨年12月18日時点で209億円。既に公開されている中国、台湾,タイでは日本映画として興行収入の新記録を打ち立てており、4月からの北米公開も決まった。さらに進化した日本アニメのブランド力はますます高まりそうだ。
『ONE PIECE』のヒットに恵まれた東映には、アニメに加えて、1971年に生み出した仮面ライダーをはじめとする戦隊もの・ヒーローものという財産がある。これも日本が世界に誇る強力なブランドだ。こうしたコンテンツの充実によって映画や音楽ライブなど「コト消費」の市場が拡大する中、映画業界2強の絶大な牽引力は揺るぎそうもない。
東宝
東宝株式会社
設立 | 1932年8月 |
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代表者 | 島谷 能成 |
従業員数 | 360名(2016/2/29) |
主な事業内容 |
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売上高 | 2,340億円(2.0%) |
経常利益 | 485億円(14.2%) |
営業利益立 | 470億円(15.4%) |
純利益 | 330億円(27.7%) |
2017年3月期(2016/3/1~2017/2/28通期)連結業績予想(括弧内は対前期増減率)
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