地元の未来のために世界へ 若手杜氏の挑戦

創業以来、ほとんど地元だけにしか出荷していなかった角口酒造店。6代目の村松裕也氏は、県外や首都圏への販路開拓に加えて、海外進出にも挑戦している。何も知識・ノウハウのない状態から海外販路開拓を実現した村松氏に話を聞いた。

角口酒造店は、豪雪地帯である長野県飯山市にて、地域に根差して酒造りを行ってきた。

新潟県との県境、豪雪地帯である長野県飯山市。人口約2万人のこの地にて1869年に創業して以来、角口酒造店は地域に根差して酒造りを行ってきた。同酒造の6代目に当たる村松氏は、現在32歳。大学卒業後すぐに同社に戻り、25歳より製造の責任者である杜氏として品質向上や販路開拓に取り組んできた。当時は、地元以外への出荷は3%もなく、首都圏への出荷はゼロという状況で、地元以外にはほとんど出荷していない状態だった。

「海外の前に、地元以外に出せる品質の酒を造ることが課題でした。地元中心でやってきましたが、ある意味、地元以外で勝負のできる酒質の追及をしてこなかっただけとも言えます。外に出して何か言われたくない、外での評価を恐れていたんです」

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