秋田犬ツーリズム、ヤギ大活躍PJ 動物×地方創生の可能性

「秋田犬ツーリズム」や「ヤギ大活躍プロジェクト」など、地域の動物資源を活かした地方創生への取り組みが活発だ。動物の力は、地域を浮上させる原動力となり得るか。

「猫と坂道のまち」として全国からファンが集まる、広島県尾道市

広島県尾道市は世界的な人気を誇る観光スポット「しまなみ海道」の玄関口として有名だが、近年、猫好きにとっての聖地としても認識されてきた。尾道は坂道と猫の多いまちで、道端で猫に出会えるだけでなく、画家・園山春二氏の蒐集品を集めた「招き猫美術館」や猫アートが溢れる「猫の細道」などの観光スポットも点在。SNSで若い女性を中心に口コミで人気に火が付き、2015年9月には尾道を舞台とした世界初の「キャットストリートビュー」(ネコの視点を疑似体験できるサービス)が公開され、今年2月には「尾道 猫好きのまつり」も開催されるなど、行政や事業者を巻き込んだムーブメントが起こっている。

尾道だけでなく、瀬戸内海のウサギ島(広島県大久野島)や、温泉に浸かるスノーモンキー(長野県山ノ内町)など、動物が地域活性化の起爆剤になった例は珍しくない。動物は、人と人を繋ぐコミュニケーションツールや、人の心を動かすメディアとしても機能する。

現在、このような動物の可能性に着目した地域活性化の取り組みが、各地で行われている。観光や雇用創出など目的はさまざまだ。

全文をご覧いただくには有料プランへのご登録が必要です。

  • 記事本文残り84%

月刊「事業構想」購読会員登録で
全てご覧いただくことができます。
今すぐ無料トライアルに登録しよう!

初月無料トライアル!

  • 雑誌「月刊事業構想」を送料無料でお届け
  • バックナンバー含む、オリジナル記事9,000本以上が読み放題
  • フォーラム・セミナーなどイベントに優先的にご招待

※無料体験後は自動的に有料購読に移行します。無料期間内に解約しても解約金は発生しません。