再生医療から保険、信託まで ペットの高齢化で生まれるサービス

ペットビジネスを構想する上で欠かせないテーマが、ペットの高齢化・長寿命化への対応。全国規模の二次診療のネットワーク構築や、ペット再生医療への異業種参入、ペット保険やペット信託の提供など、さまざまな取り組みが始まっている。

ペットの長寿命化と家族化に伴い、高度医療のニーズが高まっている(写真はイメージ)

かかりつけ病院と連携し、二次診療の体制構築

ペットの室内飼いが当たり前になったことで、ペットの長寿命化が顕著だ(図1)。半面、高齢化によるホルモン異常などに起因する疾患や、糖尿病などの生活習慣病が、ペットの生命を脅かすようになった。

犬、猫の平均寿命

出典:日本ペットフード協会

 

こうした背景のもと、ペット向けの高度医療(二次診療)のニーズが高まっている。だが一方で、供給側、つまり動物病院の受け入れ体制は整っていない。

2015年末時点で小動物診療施設は全国に1万1486カ所あるが、その85%は獣医師が2名以下で運営されている。こうした動物病院の大半は、ワクチン接種や予防などの基本的な診療しか行うことができない。

本来、二次診療の担い手として期待されるのは、各専門に特化した医療知識や優れた医療機器を保有する獣医科大学病院である。しかし獣医科大学病院は全国に16カ所しかなく、そもそも学生の教育や研究に重点が置かれており、土日祝日は診療しないことが普通。また、都市部などでは複数の獣医が共同出資して二次診療施設を開設する例も見られるが、それでも規模に限界があり、機器購入のための大型投資や365日営業は難しい。

この需要と供給のギャップに着目し、地域の動物病院とネットワークをつくり、犬・猫向けの高度医療を行う二次診療専門動物病院として成長しているのが、日本動物高度医療センター(JARMeC)である。

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