2016年12月号
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自然の宝庫は、ビジネスチャンス

林業再生、村の未来をかける 「日本一広い村」の覚悟

更谷 慈禧(十津川村長)

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東京23区よりも広い面積を誇り、96%を急峻な森林が占める奈良県吉野郡十津川村。2011年秋、紀伊半島大水害で被災し、「山を守る」という原点に大きく舵を切った。

日本有数の長さを誇る鉄線の吊り橋「谷瀬の吊り橋」。十津川村を代表する観光名所になっている

十津川村で生まれ育った更谷慈禧村長には、林業再生に向けた深い思いがある。

「大水害では7名の尊い命が奪われ、今なお6名の方が行方不明となっています。さらに、道路は各所で寸断し、村は長い間孤立することとなりました。もし、木を植えて育てて伐るという手入れができていれば、山はこれほど崩れなかったのではないか。山を守ることが村民を守り、ひいては地球環境を守るのではないか。被災で林業再生への覚悟ができました」

奈良県の面積の5分の1を占める十津川村は、『街道をゆく』で司馬遼太郎が「雲煙のかなた」と評したように、標高1000m超の険しい山々に抱かれた県最南端の「秘境」。

稲作に向かず、「とんと十津川ご赦免所 年貢いらずの作りどり」の歌の通り、有史以来明治まで免租地であり、普段は山の民でありながら、壬申の乱から明治維新まで時代の節目に自主的に派兵し、秘境ながら中央政治と関わることで自治を安堵(保証)されてきた自主独立の村である。

更谷 慈禧(十津川村長)

大水害があぶり出した課題

2011年9月の紀伊半島大水害以前から、十津川村では林業振興の取り組みが行われていた。

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