2016年9月号

保育の課題解決に挑む

ICTで保育士の働き方に変革 NTT西日本の登降園管理システム

西日本電信電話株式会社

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待機児童問題の解消に向けて、保育所の定員拡大や新設が進む一方で、保育士の業務負担は増加し続けている。NTT西日本は「登降園管理システム」をはじめとしたICTソリューションで、保育士の負担軽減と保育の質の向上をめざしていく。

NTT西日本の企業広告「保育の未来篇」。とある町の保育園を舞台に、NTT西日本の社員が、保育士の業務サポートのため、ICTを活用したソリューションを導入する姿を描く。顔認証による自動的な登降園時間の管理や、サーモセンサーで園児の体調チェックのサポートを行う「クマ先生」が登場。
※「クマ先生」は、CM上の演出であり、お客さまにICT技術をイメージしていただくことを目的としております。

保育に専念できる環境を

園児の指導計画や保育日誌、登降園時間の記録、行政へ提出する様々な書類の作成など、保育士が実際に子どもと接する以外に行わなければならない周辺業務は、想像以上に多い。また、それらの業務のほとんどが手書きで行われているケースが多い。

一方で、女性の社会進出が進み、共働きの家庭が増えるなか、保育所へのニーズは高まり、園児の増加や保育時間の長時間化で、保育士の負担は増えるばかり。

自身も保育所に子どもを預けて仕事をしてきたNTT西日本ビジネスデザイン部主査の中山和美氏は、「保育所のお迎えの帰りに職員室をのぞくと、保育士さんが遅い時間まで一生懸命に書きものをしている光景を度々見かけました。ICTを導入して業務の効率化を図ることで保育士さんの負担を軽減し、本来の保育や教育に専念できる環境を作ってみたいと考えました」と話す。

保育所向けの業務効率化システムを模索するなか、2015年に「子ども・子育て支援新制度」がスタート。これまで一律だった保育時間が保護者の就労時間により変わることになり、園児の登降園時間を、より厳格に管理する必要性が出てきた。

新制度にともない、ますます増える保育士の負担を軽減しようと開発したのが「登降園管理システム」だ。2015年6月よりサービスを開始し、注目を集めている。

保育業界の働き方を変える

登降園管理システムは、ICカードによる登降園時間の園児台帳への自動記録・蓄積や帳票を自動作成する。また、保護者からの出欠連絡などをWebで管理するシステムや、指導計画・保育日誌の作成・管理ができる機能もセットにしている。

「手書きで仕事をするケースが多い保育業界の働き方を変えたいという思いでサービスを開発しました。ICTを導入して効率化できる部分は最大限効率化し、できた時間を、園児や保護者とのコミュニケーションに割いていただきたいと思います」(中山氏)

中山和美 NTT西日本・ビジネスデザイン部ビジネスサービス部門ビジネス開発担当主査

システムの導入により、園児100名程度の保育所で、毎月の事務作業時間を、1560分(26時間)から20分まで削減することができた事例があったという。同保育所では、1日で約1時間程度、保育士が子どもと向き合う時間が増える見込みだ。

ICTの導入は業務の効率化、作業時間の短縮だけでなく、情報の共有や蓄積にも役立つ。指導計画や保育日誌などをサーバーに保管することで、保育士が培ってきた経験とノウハウを次へ繋げることができる。

クラウド上に蓄積すれば、将来的には各保育士の知見やノウハウを、全国の保育所で共有することも可能だ。

「ネットワークの力は遠くにいる人たちをつなぐことです。ノウハウだけでなく、課題や問題なども共有していくことで、全体としての保育の質が上がっていけば素晴らしいと思います」(中山氏)

保育の質の向上を目指す

NTT西日本の「登降園管理システム」は、2015年2月から開始された「保育所等におけるICT化推進の補助金」の対象となっている。これまで、ICT化が進んでこなかった保育業界だが、補助金の投入でICTに対する意識に変化が起こっている。

「ここ1年ほどで、説明会や勉強会を含めた問い合わせが格段に増えました。ICTに対する理解が深まり、保育士さんの意識が変わったのを感じます」(中山氏)

こうした時流に合わせ、NTT西日本では、「ICT×保育」の可能性を表現した企業CM「保育の未来篇」を制作。顔認証カメラとサーモセンサーを内蔵した「クマ先生」が、登降園の管理や園児の体調チェックのサポートなどを手伝うCMで、反響を呼んでいる。

CMを見ての問い合わせは、保育所やこども園、幼稚園からだけでなく、自治体からも寄せられる。子育てに力を入れることで人口増加をめざすある県からは、「クマ先生のように、保護者の方が安心して保育所に子どもを預けられるサービス、システムを来年度の予算で検討したい」といった具体的な相談も来ているという。

「登降園管理に限らず、ICT化に向いている業務は多いはずです」と中山氏。アナログで残すべき部分は残し、デジタルが得意なところはICT化で巻き取っていく。そうして、保育士が子どもと向き合う時間を最大化したうえで、その先にめざすのは「保育自体の質の向上」だという。

一日の大半を保育所で過ごす子どもたちにとって、保育士は大きな存在だ。「子どもたちの可能性をできる限り広げる保育、教育をしてもらいたい。そのために、ICTの利活用で保育士さんに時間と心のゆとりをつくっていきたい」(中山氏)

保育士が最大限の能力を使って、成長しながら働ける環境を作る。そのためにNTT西日本ができることは何か。NTT西日本は、「×ICT」でその課題に挑戦していく

NTT西日本「登降園管理システム」のポイント

 

西日本電信電話株式会社 への

 

  1. 西日本電信電話株式会社 ビジネスデザイン部ビジネスサービス部門ビジネス開発担当
  2. Mail:hoiku@ml.hq.west.ntt.co.jp
  3. URL:http://www.ntt-west.co.jp/hoiku/
  4. WEB限定動画は下記からご覧いただけます。
    【WEB限定動画】https://www.ntt-west.co.jp/ad/company/hoiku.html
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