「まちづくり中毒者」を育てる 若き「よそ者」が牽引

地域活性の担い手の条件として、よく語られる「よそ者、若者、ばか者」。山梨でそれを体現する存在が、戸田達昭氏だ。自らも県初の学生起業家として活躍しつつ、数々のプロジェクトを展開。即実行のスピード感で、地域に活力を与えている。

「Mt.Fujiイノベーションキャンプ」からは、13件の新規事業・起業が生み出されている

今年9月の開催で3回目となる「Mt.Fujiイノベーションキャンプ」。山梨県内で起業や新規事業を考えている人のためのビジネスプランコンテストだ。戸田達昭氏が社長を務めるバイオベンチャー、シナプテックが事務局を担い、過去2回の開催で13件の新規事業・起業を生み出している。

戸田氏は起業家育成だけでなく、地域活性のプロジェクトを数多く手掛ける。地域課題に挑むことが、起業家マインドの養成につながるからだ。

戸田氏は静岡県藤枝市の出身であり、山梨大学に進学するまでは、山梨に縁もゆかりもなかった。山梨大学大学院在学中の2007年に会社を立ち上げたが、当時は「地域活性にはまったく興味がなかった」という。

戸田達昭(とだ・たつあき)シナプテック 代表取締役、やまなしの翼プロジェクト 代表

言い続けていたことが本当に

戸田氏が最初に設立した会社・SPARKの事業は、就職支援だった。就職支援にこだわりがあったわけではなく、学生起業家として「自分たちができること」を模索した結果だった。しかし、就職支援をするにあたって、企業が求めるレベルに見合う人材を育成する必要に迫られた。

「ビジネスを実際に経験してもらうことで、人を育てようと考えました」

戸田氏は、地域のフリーペーパー事業やイベント事業を展開。それは人材育成を目的にしていたが、地域活性にもつながる取り組みだった。

「地域活性に挑む学生起業家として、メディアにも取り上げられました。周りから『地域活性の若者』と見られるので、僕自身、それに合わせて発言をするようになった。ゲーテは『人は結局、思った通りの自分になる』と言いましたが、僕も地域のことを言い続けているうちに、その気になっていったんです」

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