「声の力」でプレゼンは成功する 影響力を高める「発声の技術」
プレゼンにおいても、「何を伝えるか」以上に「どう伝えるか」が、聞き手の関心を集め、アクションを引き起こすために重要になる。適切な「発声」のイメージを持つだけでも、「声」の伝わり方は大きく変わる。
「声の力」は、スピーチ、プレゼンの成否に大きく影響します。聞き手が最初に受け取るのは、言葉の「意味」ではなく「音」。話の内容が優れていても、声の印象が悪ければ、その価値は伝わりません。
ビジネスパーソンにとって、声は一つの財産です。声に気を配らない人は、破れた財布を持ち歩いているようなもの。知らない間に、お金を落としてしまっています。
声が表す「人」としての魅力
プレゼンに求められるのは、アナウンサーのような「きれいなクセのない声」ではありません。プレゼンの目的は、人を動かすこと。人を動かせない「いい声」では意味がないのです。
マーケティングの世界で確立している「DAGMAR(ダグマー)理論」では、購買のプロセスを「認知→理解→確信→行動」で分析します。これはプレゼンにも当てはまり、聞き手の気持ちは段階的に変化していきます(図1参照)。
「DAGMAR理論」を声に置き換えると、次のようになります。
- 1 認知=相手に受け入れてもらう
- 2 理解=話を聞いて納得してもらう
- 3 確信=共感してもらう
- 4 行動=決断してもらう
つまり、まず必要なのは、相手に受け入れてもらうこと。そのためには、聞き手との一体感をつくることが大切で、「相手が望んでいる声」を出すことが求められます。
プレゼンには、さまざまな状況があります。その状況を読み取りながら、そのシーンに応じた声を出す。プレゼンの展開によって、意識して声を使い分ける必要があります。そうすることで、聞き手の関心は持続し、耳を傾けてくれるようになります。
そして、プレゼンの目的は、提案を受け入れてもらうことではなく、その後、協力して仕事を進めていくことです。そのためには、聞き手から「この人と仕事をしたい」、「この人と会ってよかった」と思ってもらわなければなりません。
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