アドマン一代記 心がけてきた3つのビジネス信条

「2000年に向けての国際戦略」として、2つの施策を行った。海外ネットワークの充実・強化と、ネットワークの対象となるキークライアントの開発だ。中国、タイ、英国、韓国、インド、インドネシアとわずか5年でネットワークを築いた。

海外ネットワーク展開のスタートとなった上海博報堂設立。記者パーティにて

世界を東奔西走

私のキャリアを知っているある友人がこんな質問をした。

「神保さん。あなたは何か国くらい行ったことがあるの?」

今まで余りそのようなことについて考えたことが無かったが改めて勘定をしてみた。どうやら46か国らしい。或いは1~2か国は抜けて居るかも知れない。正直、意外に少ないものだと感じた。

博報堂に入って43年、最初に行った国が台湾、次に韓国、いずれも招待旅行。ただ決められたスケジュールの中でガイドについて歩いていたに過ぎない。ところが27歳の時に初めてアメリカへ一人で業務出張し、それ以来は逆に観光旅行は殆どない。訪れた国数は思っていたより少なかったが海外出張回数は400回近くにもなろうか。その多くは国際業務局へ異動してからのものである。

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