災害対策のベストミックスを提案 「ユーザーファースト」も徹底

数多くの自治体に防災ソリューションの納入実績を持つ西菱電機。その強さの源泉は、創業時から培ってきた、開発から保守サービスまでを含めたノウハウの蓄積や、ユーザーの声を聞く企業文化の徹底にある。

西菱電機のMCA防災無線システムは、全国の自治体で導入実績を増やしている

兵庫県伊丹市に本社を置く西菱電機は、設立以来、ICTソリューション企業として事業を拡大し続けている。

2014年3月期は過去最高益を更新し、売上高は初めて200億円を超えた。その原動力の一つとなっているのが、防災分野向けの情報通信システム事業だ。防災分野では公共向けの防災・減災案件の増加が業績に寄与している。

「ユーザーファースト」を徹底

防災分野では、MCA防災無線が、自治体など公共分野での導入実績を増やしている。本社が所在する伊丹市のほか、埼玉県加須市、青森県八戸市など、数多くの自治体が西菱電機の防災ソリューションを導入している。中でも加須市のMCA防災無線は、屋外設置スピーカー局が300局以上と大規模なものだ。

三市高志西菱電機 官公システム営業部部長

「長年培ってきた無線・映像事業のノウハウ、経験が防災の分野でも活かされている」

そう話すのは、西菱電機官公システム営業部部長・三市高志氏だ。

西菱電機の創業は1966年。創業者の西岡孝氏が三菱電機系商社に在職中、三菱電機から競馬場内の映像放映案件が持ち込まれ、その案件を請け負うために、4人の社員がスピンアウトして設立された。

「競馬場の放送機器の保守・点検から始まり、開発だけでなく、納入した後の保守や運用などもトータルで提供して成長を遂げてきました。無線や映像に関するノウハウは、創業当初から培ってきたものです。お客様からさまざまなご要望をいただきながら、それに対応する形で技術力を高めてきました」(三市氏)

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