町工場の技術力を結集し、冬季五輪に挑戦

約4000もの町工場が集まる大田区。このモノ作り企業の集積地で作られた製品は、はやぶさ、新幹線、瀬戸大橋など日本を代表する大型プロジェクトで採用されてきた。この高い技術力を内外にもっとアピールしようと、ボブスレーへの挑戦が始まった。

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ボブスレーとは、専用ソリで氷が張ったコースを滑走しタイムを競う競技で、「氷上のF1」とも評される。欧米ではフェラーリやBMWなどがソリの開発に協力している一方で、日本には国産品がなく、海外の中古を使っているという状況だった。

しかし、ボブスレーのソリの構造は単純で、基盤技術である加工・溶接・板金・ばねなどの精度や組み合わせ技術が問われる。その分野であれば町工場の熟練の技術を活かすことができる。町工場の高度な技術を結集し、国産ソリを製作してソチ五輪で好成績を収めれば、世界的な注目を集めるに違いない。

こうして11年12月、大田区の有志で「下町ボブスレープロジェクト」が立ち上がった。

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