ニーズの発見は身の回りから

一度、ピアノを弾いた経験があれば、楽譜をめくる煩わしさは言わずもがなだろう。今、ついに楽譜めくりから人は解放されようとしている。一人の青年の技術によって。

音楽アプリという専門分野を切り拓き、プレゼンテーションの場でもタブレット端末で見事な演奏力を披露し、注目を集める小池。やはり、子どもの頃からピアノ少年だったという。大学ではコンピュータープログラミング分野を専攻、エンジニアの道へ進んでいる。

卒業後は就職の道を選び、ソニーへ。「グループ企業も多く、企業や経営者への道が開けるという期待も持っていました」。研究所配属となり、リコメンデーション技術や画像検索技術の開発に従事している。研究所で6年半技術を磨いたのち、ソニーやNTTコミュニケーションズ、セイコーインスツルなどが合弁で立ち上げたベンチャー企業ゼータ・ブリッジ社へ、事業マネージャーの立場で、片道切符で赴く。「本をカメラで撮影すると、本の情報に簡単にアクセスできるような、画像を使ったサービスのプラットフォームの事業化です。ソニーでそれまで研究してきた技術を中心にした事業化と言うことで、面白みがあった」。この時、事業計画の作成やPL・BSの管理に携わったことも後の起業にプラスになっていく。

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