ガスのインフラを活かし「宅配水」市場を開拓

家庭向けのウォーターサーバー市場にキリン、サントリーなど、大手の参入も始まった。現在、シェアトップに位置するアクアクララは、今後のマーケットの行方をどう見ているのか。

アクアクララは、スピーディな配送システムを完備している

今、家庭でのウォーターサーバー市場が盛り上がっている。 00年代中頃から2ケタの伸びを続けており、2015年には1500億円の市場に成長するとの予測もある。その背景には、飲料水に対する安全・安心意識の高まりや、さらには東日本大震災後の備蓄需要の高まりがある。

しかし、そうした潜在ニーズも、掘り起こす努力がなければ顕在化することはない。ウォーターサーバー市場で、現在、シェアトップに位置するのがアクアクララ。同社は、05年に宅配水事業をスタートした。以来、攻めの戦略で業界を牽引している。アクアクララ経営戦略室・黒澤好伸氏は、こう語る。

黒澤好伸 アクアクララ経営戦略室

「当時、LPガス供給事業を営んでいた赤津一ニ(現・アクアクララ会長)が水ビジネスに将来性を感じ、参入することを決断しました」

ガスという産業から進出し、新たなマーケットを開拓したのである。アクアクララに限らず、宅配水ビジネスに参入する企業は、LPガス供給やダストコントロール、乳販店など、もともと各家庭への配送基盤を持っているところが多い。人的、設備的にもインフラを持ち、顧客管理のシステムもある。

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