急成長を続けるoDesk 精緻な仕組みが強さを生む

2003年に創業し、業界を代表する企業となったoDesk。数多くのライバルが存在する中で、同社が成功した要因は何か。oDeskは、独自の仕組みやノウハウを積み重ね、コラボレーションのシステムを整備するなど、企業・ワーカー双方にとって、魅力的な環境を提供している。

国内のクラウドソーシングのほとんどが、この2~3年内に登場しているが、まだ高収益のビッグビジネスと言えるほどには成長してはいない。

一方で米最大手のoDeskは03年の創業以来、急成長を続けており、12年の収益は実に3億6000万ドル、前年度比60%増だ。そのスケールは大きく、全世界で90万人以上の優秀な個人フリーランサーや在宅ワーカーに、企業の業務をアウトソーシングしている。

成長の秘密は何なのだろうか。最大の特徴は、在宅ワーカーに対して「時給型」の委託業務を提供している点(成果報酬型も存在するが、時給型が主流)だ。

一般に成果報酬は、目的とする成果物を手に入れるまでに何度も修正や調整が必要となることも多く、コスト高になりがちだ。これに対し、時給にすれば、成果物になるまでの作業過程をマネジメントするので省コスト化につながる。ここが「成果に対する報酬」を基本とするイーランスなどと大きく異なっている。

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