自動車メーカー 二極化する中国市場の変化に対応できず

日中関係の悪化もあり、中国で日本車の販売台数は減少している。しかし、販売不振は政治問題だけが原因ではない。中国戦略の真の課題を探り、今後の世界戦略を展望する。

悪化する日中関係。昨年、チャイナリスクが呼ばれた Photo by Th3r0

2012年の中国での新車販売台数は前年比4.3%増の約1931万台であり、米国(約1449万台)を上回り4年連続で世界一の座を維持した。とはいえ、伸び率は鈍化し、2年連続で1ケタ台にとどまった。

日本車についてみると、「尖閣問題」の影響を受けて軒並み前年割れとなった。日系でシェアトップの日産自動車が5.3%減の約118万台、トヨタ自動車が4.9%減の約84万台、ホンダが3.1%減の約60万台。日産とトヨタは合弁生産会社を設立して初のマイナスとなった。

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