限りなく広がるスマートフォンの利用シーン

グーグルが発表したメガネ型コンピュータ「Google Glass」。この発表を受けて、田中社長は「ARマップ」の 開発を早めることを決意した

家庭のリモコンからナビゲーション、地域の介護・福祉まで、スマートフォンの活用は多方面に広がっている。そこでは、従来サービスを代替するだけでなく、新たなビジネスが生み出されている。


ナビゲーション
AR(拡張現実)が目的地を指示 カーナビ用途やO2Oとの連携も

目標地点を直感的に把握できる地図アプリ「ARマップ」。周囲の情報を得て目的地を決めこともできる

スマートフォンのアプリには流行があり、SNSや地図、カメラなどの分野で数多くのヒットが出ている。多くのサービスに共通しているのが、個々のユーザーの位置情報を上手に活用していることだ。逆に言えば、新たなサービスを生み出すためには、個人の居場所を把握できることを利用して、何ができるのかを発想する力が求められる。

「ARマップ」は、地図とAR(拡張現実)を組み合わせたところに新しさがある。ARのタグが行き先を示すので、直感的に方角を判断することができる。カーナビとしても利用可能だ。ARマップを開発したクロスフェーダー・田中剛社長は、こう語る。

「ARをゲーム的に使うサービスが多い中で、ARマップは日常の生活に入り込むツールです。ARが目的でなく、手段として成立するものをうまく作り出せました」

田中社長によると、今後の展開として、ARマップにパーソナルな情報を付加する方向性が考えられるという。例えば、自分がよく行く場所のAR上にメモを残したり、それをSNSで共有することも考えられる。

クロスフェーダー 社長 田中 剛

O2Oにも可能性を感じるが、田中社長は「お店の情報を出すことと、ユーザーの利便性のバランスを考える必要があります。それは別のアプリを作って、相互に連携し合うほうがいいと考えています」と語る。

全文をご覧いただくには有料プランへのご登録が必要です。

  • 記事本文残り70%

月刊「事業構想」購読会員登録で
全てご覧いただくことができます。
今すぐ無料トライアルに登録しよう!

初月無料トライアル!

  • 雑誌「月刊事業構想」を送料無料でお届け
  • バックナンバー含む、オリジナル記事9,000本以上が読み放題
  • フォーラム・セミナーなどイベントに優先的にご招待

※無料体験後は自動的に有料購読に移行します。無料期間内に解約しても解約金は発生しません。