新興国から始まる新たなイノベーション

世界的に見ると、日本のスマートフォン利用率は低い。実は、新興国は「スマホ先進国」であり、それらの国々では、日本とは異なる用途開発が進んでいる。

デロイト トーマツ コンサルティングパートナー 八子知礼

2012年12月、世界人口とほぼ同じ、約70億という台数の普及に至ったケータイ市場。そのうち、20%前後(14~15億台)をスマートフォンが占め、その約半分は新興国で使われている。この実態について、デロイトトーマツコンサルティングの八子知礼氏は次のように説明する。

「日本でのスマートフォン所有率は、23.5~35%程度です。実は、世界的に見ると、日本のスマートフォンの利用率は高くありません。一定以上の階層に対して行った調査であるものの、中国や南アフリカでは、利用率が50%を超えています」

日本では、約15年の月日をかけて、固定電話からケータイ、スマートフォンへと徐々に移行してきたが、通信インフラが未整備の新興国では、最初に手にしたインターネット端末がスマートフォンとなっているのである。

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