バックアップ拠点構想災害時のリスク低減に貢献する「北海道」

災害時のリスク分散に果たせる北海道の役割は、非常に大きい。被災リスクが少なく、主な大都市圏のどこに対しても動線を築くことが可能、そして豊富な資源を抱えているためだ。政策を担当する道庁の荒川政策部長に施策の発想と展開を聞いた。

バックアップ拠点構想の発想の原点は、どういった点にあるのでしょうか。

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北海道の持っている優位性を、災害対策に活かしていくことが原点。北海道は色々な資源を持っていますが、今まで北海道の弱みと思われていたものを優位に転換しようというアイデアがポイントです。

例えば、北海道は(首都から)遠い。これは逆に言えば同時被災の可能性が低いということ。交通情報ネットワークを形成すれば優位に転じます。

寒い、雪が多いという点。これは、雪氷熱のエネルギー利用を考えると、データセンターなど冷やすことにエネルギーを使う事業には適地です。土地資源も十分にあり、平地型のデータセンターは、首都圏のビル型データセンターに比べ消費エネルギーは半分以下です。

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