町工場大革命、下請けから脱皮、B to Cへ

日本製造業が停滞する中、とりわけ危機的な状況に置かれるのが1次、2次サプライヤーと呼ばれる中小製造業だ。生き残りへどうすればよいか―。
発想を転換し、自らが技術を活かした最終製品づくりへと進む道もその一つだ。
下請けからの脱皮へと動き始めた若手社長と、そうした若手社長をサポートする「enmono」の三木代表に、一歩を踏み出す発想や実現力について語ってもらった。

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三木 本日パネリストの皆さんには共通課題がありますよね。下請け事業をこなしつつ、もう一つの道を探りたい。自社で最終製品を販売する段階まで踏み込もうとしている。

加藤木 基板設計は開発会社からの設計図を元に製造を行い、報酬は単価ベースです。2011年の震災以降は受注3割減に加え単価も3割減。業界全体で価格競争が起きています。ここに巻き込まれると経営上リスキーなだけではなく、長年お付き合いいただいているお客様を断ってしまったり、粗末にすることになる。同業者がどんどん潰れていくなか、迷路に迷い込みました。そこで単価をさげる営業をやめようと思いました。

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