2021年5月号
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時代に合わせたビジネスモデルの進化

ECも美容室を介した販売を堅持 リアルな美容プラットフォームを作る

佐藤 龍二(ミルボン 代表取締役社長)

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業務用ヘア化粧品の総合メーカーとして知られるミルボン。ヘアケアからスキンケアへと事業を拡げ、2021年6月には、独自のECも本格稼働した。業界視点から、生活者・社会視点へ。新しい美容室の在り方を提案する、ミルボンの挑戦は。

佐藤 龍二(ミルボン 代表取締役社長)

ミルボンは、業務用ヘア化粧品の専業メーカーとして1960年に創業した。以来、パーマ剤やシャンプー、ヘアカラー剤など、美容室を訪れる顧客に高品質な製品を届けてきた。また美容業界のプロフェッショナル人材の育成などを通じ、美容室の成長・繁栄を支援する事業を展開している。1999年には、業務用ヘア化粧品の総合メーカーとして国内トップの地位を確立。2017年からは美容室専売のスキンケア事業に進出し、美容業界の発展とともに持続的な成長を遂げてきた。

美容室経営のもう1つの柱に

一方で、社会環境が大きく変化する中、美容業界はいま、大きな課題に直面している。少子高齢化による人手不足に加え、働き方改革で労働時間の短縮が求められ、多くの美容室では、カットやカラーなどの技術料だけで店舗の売上を伸ばしていくことが難しい時代になっている。

そこで、ミルボンが着目したのは、美容室経営におけるもう1つの売上・収益の柱となり得る店販事業。美容室では、ヘアデザイナーが自身の専門的な知識を活かし、高品質な業務用の商品を顧客へカウンセリング販売する。しかし店販は、美容室に来るタイミングと、日々使う商品の消費サイクルが違うため、1度買った商品のリピートが難しいのがネック。そこで、ミルボンでは2020年6月、美容室と顧客をつなぐ、BtoBtoCのECサイト「milbon:iD」をスタートした。

美容室専売ヘアケア商品「オージュア」。多くのラインナップから、個人の髪質に合わせたヘアケアを提案する

単純なBtoCではなく、BtoBtoCの形にこだわったのは、「美容室を通じて」というビジネススタイルが根幹にあるからだ。同ECは美容室が「milbon:iD」というプラットフォーム上にオンラインストアを開設し、顧客に商品を販売する。顧客は美容室から発行される専用の二次元コードを使い、必要情報を登録すれば、「milbon:iD」で、いつでもほしいタイミングで商品を購入できる。製品と物流はミルボンが担保するが、商流は、あくまで美容室から買う形となっている。

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