グローバル総合化学企業へ向け買収進める 医薬品分野に果敢に挑戦

エレクトロニクス製品に欠かせない化学材料の製造・販売で世界シェアトップの太陽ホールディングス。化学をベースに、医療・医薬品、エネルギー、食糧分野へと事業の幅を拡げている。ニッチトップから総合化学企業への成長を目指す同社では、進出手段として、買収を活用している。

佐藤 英志(太陽ホールディングス 代表取締役社長)

携帯電話やパソコンなどのIT機器やデジタル家電、車載用電子機器など、あらゆるエレクトロニクス製品に利用されるプリント配線板(PWB)。太陽ホールディングスは、そのPWBに欠かせないソルダーレジストで世界シェアトップを誇る。ソルダーレジストとは、さまざまな電子部品を搭載したPWBの表面を覆い、回路パターンを保護する絶縁膜となるインキで、太陽ホールディングスは、そうした化学材料を製造・販売する化学メーカーとして成長してきた。

製品・工場の買収を通じて
医療・医薬品ビジネスを拡大

化学をベースにエレクトロニクス分野で事業を行なってきた同社だが、そこで培った技術力を活かし、さらなる成長を目指す。同社社長の佐藤英志氏は「エレクトロニクス事業に大きく依存する構造から脱却し、グローバルな総合化学企業へ飛躍することを目指し、医療・医薬品、エネルギー、食糧などの新規事業創出に注力しています」と話す。

図 医療・医薬品事業参入の背景

化学製品の生産と医薬品製造は類似点が多く、シナジーがある

 

エレクトロニクス分野に次ぐ第2の柱として、特に医療・医薬品事業の拡大に力を入れている。2017年8月に、医療用医薬品の製造販売を行なう「太陽ファルマ」を設立。2021年2月の時点で、長期収載品(特許等が終了し後発医薬品が販売可能となっている医薬品)18製品の製造販売権を譲受している。中外製薬から13製品、日本ベーリンガーインゲルハイムから1製品、アストラゼネカから4製品を譲り受けた。

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