ソニーのESG説明会 長期的視野で再生可能エネルギー導入

神戸 司郎 ソニー 常務執行役

ソニーは、投資家・報道機関向けのESG説明会を2019年9月に開催した。2019年1月に設定した「Sony's Purpose & Values(存在意義と価値観)」に基づく、長期的視点の価値創造に向けた検討プロセスが社内で進んでいることなどを、同社常務執行役の神戸司郎氏が説明した。

ソニーでは、ポリシーの発表以降、グループ全体で議論を重ね、企業として長期的にどのように価値を生んでいくかを検討。価値創造の基盤となる重要課題も特定した。そのアウトプットの1つとして、2019年8月にはCorporate Report2019(統合報告書)を公表している。

経済的な価値と社会的な価値を両立させ、より長期の視点での企業経営を可能にするため、役員のインセンティブにおける株価連動報酬の割合を増やした。「日本企業において、これほど株価連動報酬が多い企業はないのでは」と神戸氏は語った。グループの連結業績を、グループ全体を担当する役員の報酬に連動させることもしている。

人材に関する取組は、同社人事センター・センター長の望月賢一氏が説明した。ソニーでは、人材獲得、育成、社員エンゲージメントを人事戦略の基本方針としている。2000年代初めから、人材によるグループシナジーを高め次世代リーダーを養成する場として、30代前半~40代後半の社員の研修の場「ソニーユニバーシティ」を展開してきた。最近の取組では、テクノロジーを軸とした事業横断的なコミュニティを作り、意欲のある社員が新しい専門性を獲得する機会を設けている。

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