CCC・増田社長が語る TSUTAYAの戦略と図書館、生活提案の行方

TSUTAYAは「自己実現お手伝い業」として、本を売るのではなく、ライフスタイルを提案する。特別講演に登壇したカルチュア・コンビニエンス・クラブの増田宗昭社長兼CEOは、「世界一の企画会社」をビジョンに掲げる同社の戦略、ライフスタイル提案の未来を語った。

増田 宗昭(カルチュア・コンビニエンス・クラブ 社長兼CEO)

自分らしさを発見できる場所

2018年3月、パナソニックとの「共創」により、『二子玉川 蔦屋家電』内にオープンした『RELIFE STUDIO FUTAKO』。それは、新しいライフスタイルを提案し、「住まい」と「くらし」の気づきと発見をもたらす場となっている。

『RELIFE STUDIO FUTAKO』は「住まい」と「くらし」を彩る、ライフスタイルのコミュニティスタジオ

カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)は、1983年に創業。当時から増田宗昭社長兼CEOが目指していたのは、「ライフスタイルを提案すること」だった。

「創業時に掲げたビジョンは、『世界一の企画会社』になること。私たちは、新しいライフスタイルの提案を行う企画会社です。TSUTAYAは本を売ったり、映画・音楽のレンタルをする場所ではなく、新しい文化に手軽に触れられる、ライフスタイルの発信拠点なのです」

増田氏が「ライフスタイルの提案」に注目した背景には、マズローの欲求5段階説があるという。

「マズローによると、生存欲求や安全欲求などが満たされた後、最後に出てくる5段階目の欲求は『自分は何がしたいのか、どのように生きるべきなのか』といった自己実現の欲求です。しかし、80年代の当時、ファッションやモノを選べる場所はあっても、ライフスタイルや自分らしさを選べる場所はありませんでした。自分らしさを探せる場所、それがTSUTAYAです。TSUTAYAに来たら生き方を発見できる。CCCは自己実現をお手伝いする会社であり、それはパナソニックさんが掲げる『くらしのアップデート』とも重なる部分があると思います」 

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