都市の公共空間を「自分の場所」に 街に「自由」を取り戻す方法
都市の空間を「自分のもの」として取り戻す――。公共空間を舞台に数々のプロジェクトを展開するミリメーターは、一人ひとりが「勝手にやる」ことの可能性を模索する。
2017年10月、新宿駅東口の路上に突如「椅子」が出現し、人が思い思いに過ごせる仮設の空間がつくり出された。米国などでは、歩行者の空間を道路にも拡張し、座れる場所などを創出する「ストリートシーツ」という活動が行われており、その新宿版である。
『SHINJUKU STREET SEATS』には、東京都や新宿区も協力し、行政や地元商店街、学識経験者、警察関係者などで構成される協議会が主催した。オリエンタルコンサルタンツからの依頼により、同プロジェクトで設計とクリエイティブディレクションを担当したのが、ミリメーターだ。
ミリメーターは、宮口明子氏、笠置秀紀氏による建築家のユニットであり、2人はアーティストでもある。
ミリメーターは、ロフトワークが手がける渋谷の都市づくりプロジェクト『Shibuya Hack Project』のStreet Furniture企画にも参加。そこでは、台車やビールケースなど、街中で見かける既製品に「ご自由にお座りください」と印字したラベルを貼り付け、公共空間に「座る場所」を生み出した。
『Shibuya Hack Project』のウェブサイトには、「自分たちの都市は、自分たちの手で書き換えていい。そんな"自由度"をつくること」というコンセプトが掲げられている。
全文をご覧いただくには有料プランへのご登録が必要です。
-
記事本文残り79%
月刊「事業構想」購読会員登録で
全てご覧いただくことができます。
今すぐ無料トライアルに登録しよう!
初月無料トライアル!
- 雑誌「月刊事業構想」を送料無料でお届け
- バックナンバー含む、オリジナル記事9,000本以上が読み放題
- フォーラム・セミナーなどイベントに優先的にご招待
※無料体験後は自動的に有料購読に移行します。無料期間内に解約しても解約金は発生しません。