2018年5月号

新たなライフスタイルの発信

パナソニック 蔦屋家電で「暮らし」提案、異業種コラボの狙い

パナソニック、カルチュア・コンビニエンス・クラブ

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パナソニックが『二子玉川 蔦屋家電』に、ライフスタイルのコミュニティスタジオを開設。同スタジオは、理想の「住まいと暮らし」に関する気づきと発見をもたらす場であり、「A Better Life, A Better World」をブランドスローガンに掲げる同社にとって、重要な戦略拠点となる。

3月5日に開催された『リライフスタジオ フタコ』のオープニングセレモニー。左から、竹安聡氏(パナソニック執行役員CBCO)、津賀一宏氏(パナソニック代表取締役社長 CEO)、増田宗昭氏(カルチュア・コンビニエンス・クラブ代表取締役社長兼CEO)、武田宣氏(カルチュア・コンビニエンス・クラブ代表取締役副社長 COO)

2018年3月に新しい「ライフスタイル」を提案するパナソニックのスタジオ『RELIFE STUDIO FUTAKO(リライフスタジオ フタコ)』が、カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)が展開する『二子玉川 蔦屋家電』内に設けられた。

3月5日のオープニングセレモニーでは、パナソニックの津賀一宏社長が、新たな「暮らし」の提案に力を入れる同社の戦略を語った。

「お客様の『暮らし』の領域において当社は、家電だけでなく、住宅設備や建材、さらにはパナホームの手がける住宅まで、非常に幅広い事業を有しています。この強みを活かして、『憧れの住まい、憧れの暮らし』をお届けし、その質を高めていく。これこそが、パナソニックが挑戦すべきことだと考えています」

『リライフスタジオ フタコ』は、家電・住宅設備と書籍・雑貨・インテリアを掛け合わせた住空間をテーマごとに展示。生活の質を高めるライフスタイル提案を行っている

豊かな感性をもつ顧客層への
アプローチを強化

パナソニック ブランドコミュニケーション本部の北村隆氏は、CCCとの協業の狙いについて、こう語る。

「二子玉川 蔦屋家電には大きな集客力があります。また、沿線は洗練された住宅街ですから、そこにBtoCの住宅事業の旗艦拠点を置くことで豊かな感性をもつ顧客層へのアプローチを強化することができます。スタジオは単に家電・住宅設備を提案するだけでなく、新しい暮らし方そのものを体験し、気づき、発見する、ライフスタイル提案の『場』になります」

また、CCCのCOO室長、脇尊裕氏も「蔦屋家電のテーマである『住』の提案を、さらに高めることができます」と、協業への期待を語る。

「二子玉川 蔦屋家電は、居心地の良いくつろげる空間づくりに力を注いでいます。店内のメイン通路には雑誌の本棚を置いており、そこで興味を持っていただいた方には、その付近に詳しい情報を知るための書籍や、店奥に選りすぐりの家電を並べ、ソファも置いて落ち着いて見ていただける空間にしています。今回、パナソニック様のスタジオが加わったことで、より自然なカタチで、ライフスタイルの提案ができるようになりました」(CCC・脇氏)

「二子玉川 蔦屋家電には、住宅やリフォームにあまり関心がないお客様も来店しますが、書籍などが入り口となることで、幅広い顧客層とのタッチポイントが生まれます。新しいスタジオは、潜在客に対しても『こんな暮らしがしてみたい』という気づきを与える空間となります」(パナソニック・北村氏)

(左)北村隆 パナソニック ブランドコミュニケーション本部スペースクリエイツ部FUTAKO推進室室長
(右)脇 尊裕 カルチュア・コンビニエンス・クラブ COO室長

科学的なマーケティングを展開

パナソニックは新しい住空間を提案しているパナソニックセンター大阪において、「Re-Life Story」というコンセプトで様々な生活シーンの提案を行っている。そうした中で、二子玉川のリライフスタジオ フタコでは、特に35歳以上のプレミアエイジジュニア、55歳以上のプレミアエイジへの提案に力を入れている。

「データ分析に基づいて、豊かさを感じられる暮らしを望む層(リッチ派)や機能的な使い勝手の良さを求める層(便利派)、趣味を重視する層(趣味派)など、志向別の分類をつくり、これを年代別・家族構成別などの属性と掛け合わせてマトリックスをつくりました。このマトリックスを基に、ペルソナと提案ストーリーを設定し、時期別にどのようなテーマで展示するのか、プロジェクトのスタート段階で年間計画を策定しました」(パナソニック・北村氏)

コラボにより実現された
徹底した顧客起点のストーリー

リライフスタジオ フタコは二子玉川 蔦屋家電の2階にあり、そのスペースは複数のスタジオからなっている。

例えば、オープン直後の3月~5月、テーマは「美」「健康」など。「美」をテーマにしたスタジオでは、リッチ派のプレミアエイジジュニア(共働き・子あり)をターゲットに、化粧品会社と企画連携し、「ありのままの美を慈しむリライフ」を提案。「健康」がテーマのスタジオは、便利派のプレミアエイジジュニア(共働き・子あり)をターゲットに、「自然のぬくもりを感じる睡眠環境で、眠るを育むリライフ」を提案している。

「パナソニックの商品の中でも特に尖ったものを展示し、テストマーケティングを行います。また、展示している雑貨や書籍などを購入でき、従来の当社ショウルームとは全く違う空間です。大切なのは、顧客起点のストーリーで考えること。今回の協業では、CCC様のディスプレイの1つ1つにこだわる姿勢、徹底したお客様視点に刺激を受けました。また、CCC様の卓越した企画力、ライフオピニオン等の人脈ネットワークが活かされています」(パナソニック・北村氏)

「今回、パナソニック様と組んだことで、コンテンツが素晴らしいと、こんなにも生活提案のストーリーをつ くりやすいのかと実感しました」(CCC・脇氏)

見るだけで終わりではなく、気づきを与え、実際に手を触れて、雑貨や書籍などは買うこともできる。パナソニックはCCCの力を借りながら、リライフスタジオ フタコにおいて、「憧れの暮らし」をカタチにした提案を行い、顧客の志向を先取りしたライフスタイルを発信している。

 

リライフスタジオ フタコ

お問い合わせ


リライフスタジオ フタコ
Tel:03-5717-9545
URL:http://panasonic.co.jp/center/futako/

 

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