人生100年時代の働き方 これから「人と組織」はどう変わるのか

キャリアの複線化、ライフデザインの多様化が言われているものの、日本では、企業・組織の適応が進んでいない。柔軟な働き方を実現していくうえで、カギとなるものの一つが、アルムナイ(企業OB・OG、出身者)の活用だ。

鈴木 仁志(ハッカズーク 代表取締役CEO)

今、政府の方針の下、働き方改革が進められている。

「政府の施策について否定的な意見もありますが、私はポジティブに捉えています」

そう語るのは、HR Tech(人材×テクノロジー)のスタートアップ、ハッカズークを率いる鈴木仁志CEOだ。

「そもそも、働き方改革の主体は『自分』。自分が何をしたいのか、そのためにはどういった働き方をするのか、自分らしい生き方を実現するためには、自ら動き出すことが重要です。政府や企業が何を提供してくれるのか、といった考え方では、どんな施策が打ち出されたとしても根本の解決につながらないと思います」

鈴木CEOは、人事・採用のコンサルティング・アウトソーシングの大手、レジェンダ・グループのシンガポール法人の社長を経て、2017年7月にハッカズークを設立。長年、世界の人材ビジネス、HR Techの最新動向に触れながら、日本の課題を見つめてきた。

鈴木CEOによると、今、世界のHR Techの根底にあるのは、エンゲージメント(組織・仲間への貢献意欲)の向上だという。しかし、日本のビジネスパーソンのエンゲージメントは低い傾向にあり、その背景の一つに個のライフスタイルの変化に、企業をはじめとした組織が適応できていないことがある。

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